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 本日は、よいお天気すがすがしい五月ではない睦月晴れ
青い空に、真白な雲、焼け付くような日差しが私を囲む。もうすぐ入道雲です
そんな下で私は一人・・  クク・・シクシク

明日の食糧であるパンと牛乳を買いにス-パ-へ行くのは、私の日曜日の日課です。
他には・・何も有りません・・

自動車は快いツインカムサウンドの雄叫びを上げ一路ス-パ-に行くのである

バス停にはミニのオゼウサンがいる、、ウ--ムもったいないト気を取られていると前方30mに雀が道路の真中で昼寝していました。  危ない!! 現在時速35Km

3.1秒後に雀と車の相対位置が同一空間となり、かつ自動車は圧倒的に雀の質量を上回っている。このままでは3.1秒後に雀は生命維持装置が破壊されてしまう。

どうしよう、、私はおもむろにバックミラ-を見た。
いかん!後方10mに赤のアベックの車が後に続いている。

もし私がここで急ブレ-キをかけたら、モシ後続の運転手が下手糞で私の車の後ろにへっついたら、、そしてその時には既に雀はビックリして飛び立つであろう。。
証拠は何も残らない、しかもアベックの男は助手席の女となにやら喋っているようだ。

「真面目に運転しろ!」私は憤りと嫉妬でいよいよ判断がつきにくくなりました。
その場合私の立場はどうなるであろう、無意味な急ブレ-キとして怒られるに決っている私は前方の雀の目を見た。

雀は、実は昼寝ではなかったのです。彼女雀とまちあわせていたのです・・

「オソイナ-チュン、オット! 車ガクルチュン アト3.0秒デ ツンツンスル!」

彼の判断は正確でした、私は私自身の空間で雀と接触するという想定で計算していました彼は、自動車の前部バンパからの距離を計って計算したのです。

「アノ 馬鹿ナニヲ、 モタモタ運転シテルノダ!」

私は第二次計画に移りました、車を右に左に傾ける計画です。
しかし右には所々に路面駐車の車があります、これは非常に高度な運転テクニックが必要とされるようです。
すなわち私の車の左側面は、駐車している車の右側面に対し最短距離は122cm有りました、よって車の速度から急ハンドルだとsin/cosの方程式により車と車が摩擦現象を起します。
また緩やかにハンドルをきっても、雀から遠のくのは知れています。

そこで第二次計画第二項の、右に車を傾ける事にしました。幸い対抗車線にはこれより35秒間は対抗車がこないようでした。
そしておもむろに右にハンドルをきると、ナント!雀は同じ方向の上空 路面より10cmに飛び立ちました。危ない!!

「アノ パ-は、俺ヲヒキコロス ツモリカ!」彼女ハ今頃オイシイ虫デモ 見ツケタノダロウカ・・
ソレニヒキカエ 俺ハ アンナ ポ-に・・ナンテ 私ハかわいそうナンダロウ。
後2.5秒私ハ、アト140cm上空ニ飛ベバ助カル。
ソウスレバ彼女ニ 会エル。私ハ翼ガモギトレルホド バタバタシマシタ。前方カラハ黒イばんぱ-ガ、私ヲ追イカケテクル。
モウ少シ頑張ロウ。コンナ所デ待チ合セ スルンジャナカッタ・・

私は、雀が怒っている顔を見ました、というより必死に飛び立とうとしていました。
後1.5秒、私は第三次計画に移りました。

ほんの少しのブレ-キとアクセルから足を離し、クラッチをロ-ギヤに
しかしこの計画は無理でした、私の左手はそんなに速く動きません。
そこで第四次計画、、、、このままにしよう・・・

インパクトまで0.5秒、雀の必死の顔が目の前に迫ってきました。
フ-ヤットばんぱ-ヨリ20cm上がった、後残ルハさいどみら-カ・・
イカン計算ヲ間違エタ! 今度翼ヲオロスト車ニ接触シテシマウ。
少シデモ触ルト確実ニ私ハ、マキコマレルダロウ。
私ハ、必死ニ動カシテイタ翼ヲ急停止シマシタ。シカシ車ノ窓ニ激突スルノモ時間ノ問題私ハスデニチカラツキタ・・
フロントガラスまでのインパクトは、0.1秒。その時雀は、私を見ていました。
「コンナ男ニ・・・」私は一瞬目を反らしました。「私がドジでのろまな亀なのよ」

インパクト!!

ト思ったら雀は車の天井の上に逃れ飛び去りました。どうやら風圧の計算を両者共計算に入れていませんでした。
神よありがとう!自然の法則は如何なる時にも存在していたのです。

ヤレヤレ命ビロイシタゼ・・コレカラハ気負ツケヨウ

雀は空たかく舞上がったようです。私はパンと牛乳を手に入れる為ひたすらハンドルを握り一路ス-パ-に向かいました。

過日雀から手紙がきました
「バ-----カ。。」私は、これでよい・・・これでよいのだと、胸を痛めました。

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