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 深夜のドライブ、洗った髪の毛を風になびかせ国道を突っ走る。
気持のいいものだ、チョット アクセルをふかしてみたい
交差点で信号待ちになると、にわかに蛙の合唱が聞えてくる。
ああ、もうすぐ夏・・どこから聞えて来るのかわからない声、ふと耳を済ますと私に語りかけてくる。

「オイテイケ おいていけ」ここは置いて池か、、ちょっと背筋が寒くなる。
まだオタマジャクシの頃、私は元気に池の中で泳いでいました。

ある日サウナで私は頑張りました。
汗は全身をなめるようにポタリ、ポタリ落ちてもう失神しそうです。
呼吸をすると、前歯が暑く 手で顔を仰いでも暑い風が来るだけ。動くと暑い もし冷房が無く、こんな世界にほうりだされたら私は自殺するでしょう。
一人が出、また一人が出、最後に私だけが残りました、勝った!!

その頃、私は人生に疑問を感じました。。
大人になっても、人間につかまってひきさかれたり 暑いアスファルトの上で車に踏み潰ぶされる
柳の枝に飛び付いても一体なんの為に、
一連の寂びしさは、涙にかわり雨によって流されてしまう。
泥沼の中で、只寂しく鳴いていると他の仲間も俺も俺もト鳴いている。。
大人なんかになりたくなかったと鳴いている。
みんな同じだト・・・・・
楽譜の中のオタマジャクシ、あれは涙の歌なのだ。

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