小枝ちゃん、ここは、やめとき…。
小枝ちゃんは、どこからどう見ても小枝だった。
ちょっとボロッと剥がれた感じがいい意味でリアルな。
ただ、小枝ちゃんは、木の幹からではなく家の外壁から生えていた。
いや、映えていた。
突如として白い壁に小枝。驚いたよ。
小枝ちゃんは擬態の模範のような蛾くんである。(言い切ったけど、たぶん)
もし然るべき桜の若木などにとまっていたら、私は間違いなく気づかずに通りすぎていたことでしょう。
けれども小枝ちゃんは小枝ではなかった。ささやかな脚がたしかに見えているもの。
とは言え感服しました。どう見てもキミは小枝です。
上から目線に聞こえたらごめんなさい。
でも、本当に擬態の道を生きていくのなら…無事に生き延びてほしい。
王蟲、じゃない…。
小枝ちゃん、森へお帰り。
※検索したところ、「ツマキシャチホコ」という蛾の仲間らしいです🍀
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