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【幻の生物を紹介】アスピドケロン



【アスピドケロン】海上に浮かんでいる姿は島の如し

ギリシア語で「アスピドケローネ(蛇しの意)」とも呼ばれる。
その名のとおり巨大な海亀や魚のような姿をしており、海上を浮島のように移動する。硬い皮膚には海藻が張りつき、浮かんでいる姿は島にしか見えない。
体躯に似合わず主食は魚で、ロから甘い香りを放ち、寄ってきた魚たちを食べていると言われる。この怪魚は『千夜一夜物語』『動物誌』など様々な物語に登場するが、中でも有名な逸話がある。
船乗りが怪物を島かと勘違いして上陸し、その背中で火を焚いたところ、怪物は目を覚まして海中へと潜ってしまった。
哀れな船乗り達は海に放り出され、多くの者が犠牲になったという。


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