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FDM方式(熱溶解積層方式)3Dプリンターの価格設定の違い

3Dプリンターが安く買えるようになったとか、3Dプリンターで○○を作りました。というの見かけるようになりました。

自分も週二回くらいFXと3Dプリンターのライブ配信をしているのですが、
銃を作ってとか家作ってとか冗談のコメントをよくもらいます。

また、使っている3Dプリンターの値段も聞かれます。
自分の使っている3Dプリンターはチェコ製のPRUSA i3 MK3という
FDM方式(熱溶解積層方式)の3Dプリンターです。

自分で組み立てるキットは¥99,800


組み立て済は¥149,800

安いモノだと1万円以下で買えるなか10万円!?ってかんじですよね。

自分も最初は低価格商品を買うつもりだったのですが
FUSION360を使ってモデリングの配信をしているときに
3Dプリンターを使ってシリコーンの仕事をしている方から『3Dプリンタ買わんとかあんなw』てコメントをもらったことをきっかけにPrusa i3 MK3Sを購入しました。

さすがに、その言葉だけを信じて購入することもできずPRUSAのことを調べていたら数台の3Dプリンター使った結果PRUSAにたどり着きましたというブログを2件ほど見てPRUSAを買う事に決めました。

購入当初は3Dプリンターのことを何も知らず、値段の違いも分からなかったのですが、5か月だけですが使ってみて分かったことを書くので参考にしてください。

印刷サイズ(ストローク)

自分がプリントしたい大きさをプリントできるか印刷サイズで確認します。
PRUSAi3のストロークは
X軸250mm
Y軸210mm
Z軸210mmです。

ノズル温度

プリントする材質によってノズル温度が違います。

PLA 190℃~220℃
ABS 210℃~260℃
PET 230℃~260℃

PRUSAi3の最大ノズル温度は300℃です。


先日投稿したPLA(190℃~220℃)を購入したらPLA-F(210℃~230℃)だったみたいなことがあると、PLA-Fを溶かす温度まで上げることができず、ノズル内部で詰まることがあるみたいです。

PLA(ポリ乳酸)は生分解性プラスチックの一種でトウモロコシ、芋、サトウキビ、ビートなど植物を原料として生産されていて、汎用性が高く人気がある素材です。

ヒートベッド

造形物の反りを軽減するためにプリントをするベッドにヒータ機能が付いています。

プリントする材質、造形物の大きさによってベッド温度が違います。

PLA 50℃~60℃
ABS 90℃~110℃
PET 80℃~100℃

また、簡単に取り外しができる出来ないもあります。

PRUSAi3の最大ベッド温度は120℃です。

積層ピッチ(レイヤーの高さ)

造形物の完成度にあわせて設定した積層ピッチの高さでプリントします。

積層ピッチを高くするとプリント終了時間が短くなり、造形物が荒くなります。
積層ピッチを低くするとプリント終了時間が長くなり、造形物が細かくなります。

PRUSAi3の積層ピッチは0.05mm~0.35mmです。

左側が積層ピッチ0.3ミリで右側が0.05ミリです。

大きさは1円玉くらいの大きさで
0.3ミリが10分
0.05ミリが62分でした。

ノズル径

積層ピッチは高さ方向の解像度でノズル径は平面方向の解像度になります。
小さい造形物や、文字など含む造形物はノズル径を小さくし、
大きい造形物など時間短縮を図る場合ノズル径を大きくします。

ノズル径を大きくするとプリント終了時間が短くなり、解像度が荒くなります。
ノズル径を小さくするとプリント終了時間が長くなり、解像度が細かくなります。

PRUSAi3の標準装備のノズル径は0.4mmで
0.25mm、0.5mm、0.6mm、0.8mmに交換することができます。

まだ交換してプリントはしたことがないのですが、0.25mmと0.6mmのノズルは購入してあるので、使用したときは追記か記事の投稿をしようと思います。

グレードアップ

Prusaはアップグレードが可能で、数年ごとに新しいモデルを一式買いそろえる必要がありません。

自分も最近5色プリントができるアップグレードキットを購入しました。

輸入での購入になってしまうのですがネットから通信販売で購入することができます。
商品代金+送料+税金(約10%)+代行料(1,000円)がかかりました。

サポート

組み立て済みのPrusa購入者はメール、フォ―ラムにてプレミアムサポート
要望、質問があれば相談が可能で

キットのPrusa購入者はフォーラムでのみのサポートとなっています。

自分が購入したのはキットなのですが、なぜかメールでサポートしてくれています。

クローン製品の購入

Prusa i3はオープンソース化されていてクローン製品の販売がされています。
検索するとキットが50,000円くらいで購入することができそうです。
組み立て済みの販売はされていないみたいですね。

キットでなく部品だけを買いそろえて20,000円台で作ることができたみたいなブログ記事もありました。

最後に

この辺りを注意して購入検討をするとよいかと思います。
気が付いたことがありましたら追記しようと思います。


それと組立にかかった時間ですが
Prusaの組立後のテストプリントでPRUSAという文字のプリントが終わるまで20時間ほどかかりました。
アマゾンのレビューを見ると10時間前後と書いてあり、どこか忘れてしまいましたが個人の方のブログでは平均15時間と書いてありました。

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