明日の最高気温は

本当は1年の振り返りをしてみたかったのだけど、特に思い出せることも無く、毎年こんな調子なので自分の中の書くことへの興味がどんどん失われていく。
好きなことについても、努力をしなければならないなんてあほらしすぎる。そう思うと、私はもう書くことなんて好きじゃなくなってしまったのかな、と途方に暮れる気持ちにもなる。好きでいることを努力で昇華させなきゃいけないなんて。
もっと切実に、書くことを愛している人がいる。苦しんでいる人がいる。そういう人が、インターネットには沢山いて、私は相変わらず気後れしている。そういう人はみな美しくて、私はあまりにもつまらなすぎる。
それでも、書くことに誘ってくれる方がいて、いつも背中を押してもらってなんだかんだと書いたりして、満足している。

1年を総括して、味気ないものだったように思う。世相がそうとかでもなく、年々そんな感じなので、そりゃ思い返すことも少なくなる気がする。
そして、自分のことに精一杯で、誰のことも見ていられなかったからだとも思う。悲しい。他人を見つめるとき、私は私をも見つめる。だけど、今年は他人を見つめる機会があまりにもなかった。自分のことだけで。
傷つけられたと喚いてみたり、寂しいと嘆いてみたり、そういう、相変わらず子どもの部分が今年はよく暴れだして友人関係にもヒビを入れてしまったのだが、もう特に取り返しもつかないので、味気ない、という本当に味気ないフィルターに包んで、その出来事を心にしまう。
しまったことは、何かの拍子でないともう思い返すこともないだろうと分かりつつ。今までの出来事だってそうだったから。
それと、仕事が年度末締めなのもあり、12月が1年の終わりというのがピンと来ないのもある。むしろそれが大きいかも。

ただ、11月の頭頃に自分の中にもうひとつの命が宿ったことが分かってからはかなり体調が悪く、年末もクソもない。
部屋は荒れ放題、大掃除もクソッタレだ。でも、せめて玄関の掃除はしたいと思っているのだけど、毎日害のない天気予報を見ては夫に明日の最高気温を教えてあげることしかできてない。
新しい年だから、新しい空気を綺麗な玄関で迎えたかったけど。
なんて、年度末が1年の終わりとか言っていたくせに、なんてダブルスタンダード。