『好き』と『得意』を仕事にすること
『好き』を仕事にする。昔から就職の入口、大学・専門学校の募集案内によくあるフレーズ。
寝ても起きても、なによりも『好き』なことで、好きなものに囲まれているだけで幸福に満たされる人のためのフレーズ。サラリーマンなら、すごくいいと思います。
けど、あなたが独立開業を目指すなら・・・考えてください。『好き』と『得意』を仕事にする事ほど残酷で苦しいモノはない。
何が残酷か、
生活という『生存』に関わってくるから。
『生きていく』そのこと自体に危険が及ぶから。
幸福に満たされても、商売にならなければ廃業になる。
お金が稼げなければ、食っていけなくなる。
場合によっては、借金だけが残る。借金返済のためだけの人生が待っているかもしれない。自己破産という手もありますが。。。
『好き』と『得意』を仕事にする事は、世の中のプロとアマの認識の違いにも関係してくる。
社会が求めているアマチュアは、失敗を許される。そこそこの仕上がりで、使用上大きな問題がなければ良しとされる。失敗を糧にレベルを上げていけばいい。失敗前提でいい。だから融通が利く。それでも喜ばれる。
社会が求めているプロフェッショナルは、失敗を許されない。それどころか出来前や見た目のキレイさ、機能性の良さでクライアントの予想を上回る必要がある。
そのため、できないことはしない。リスクがあることはしない。出来前がうまくいかない事はしない。失敗する可能性が高いことはしない。
後から問題の可能性があるものはしない。それは、補償問題•クレームになるから。なので、プロフェッショナルは融通が効かない。
あなたは、それでも独立しますか。開業しますか。
開業した人の約50%が2年以内に廃業。 10年後はわずか9割が廃業。
10年後に1割に残るために必要なこと。
その開業に何を求めていますか?求めているものがはっきりしていなければ、2年後、10年後は借金人生です。
槍で背中を突かれていた人生。
シャッターのしまったお店や路上生活者を見るたびに、『明日は我が身』と。
気が付けば独立して、もうそろそろ四半世紀。
創業から30年も経つと99%を超える会社が存続できないそうです。
(『100年企業のすすめ』より抜粋:https://toma100.jp/media/)
私は30年を目指してみます。
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