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2021年ガリシアの旅。|オウレンセ編

和歌山と関係の深いスペイン・ガリシア州。

今回は、サンティアゴ巡礼路・サナブレスの道が通るオウレンセをご紹介したいと思います。

これは中世のモサラベ(イスラーム時代のアンダルシア地方にいたキリスト教徒)が歩いたとされる道で、現在は〝フランス人の道〟の喧騒を避けたい人が好んで歩くルートだそうです。

ガリシア州の中ではあまり有名ではないみたいですが、そんなオウレンセの魅力をご紹介しましょう。


■ 温泉の街・オウレンセ

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ガリシア州の内陸部にあるオウレンセ市は、人口10万人を超える州内では比較的大きな都市です。

この街で有名なのは、なんと言っても温泉

オウレンセの温泉文化は古代ローマ時代にさかのぼり、2000年以上の歴史があるそうです。

その起源と言われる、旧市街にある「As Burgas」は、約67℃の源泉が毎分300L湧き出ています。

「pH7.56」と書いていたので、中性に近い弱アルカリ性だと思います。

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その隣には、街中にも関わらず大きな公衆浴場がありました。(残念ながら施設は休業中でした)


■ オウレンセの観光

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ここからは、オウレンセのその他の見所をご紹介します。

街の中心部からミーニョ川を挟んだ反対側にある鉄道駅を降りると、正面に蒸気機関車が出迎えてくれました。調べたところ、スペインでは珍しいアメリカ式の蒸気機関車で、1960年代頃にスペイン各地で使用されていたそうです。

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鉄道駅から旧市街に向かう途中にある特徴的なデザインのミレニオ橋

高さ約20mの欄干に歩いて登ることができ、ミーニョ川を見渡すことができます。

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旧市街にあるカテドラルは、12世紀半ばから13世紀にかけてつくられたもので、内部には中世の建築や彫刻が残されていました。

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旧市街の中心部、市役所の目の前に広がるマヨール広場には、食事時には多くの人々が集まっていました。

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また内陸であるオウレンセはキノコが有名らしく、ヤギのチーズを添えたソテーでいただきました。

美味しかったです🍄

■ 和歌山だらけの温泉郷

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また、オウレンセから約30km離れたリバダビアの町には、とても面白い温泉施設があります。

その名も、「熊野古道温泉巡り」(Circuito Termal Kumano Kodo)。

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なんと「本宮」や「つぼ湯」、「新宮」「那智の滝」「湯の峰」などの名前がついた、和歌山をモチーフにした温泉を巡ることができるんです!!


オーナーさんが何回も日本を訪れていて、熊野のことをとても気に入っており、こうした名前をつけているんだとか。

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オウレンセに来られた際は、少し足を伸ばしてこちらも訪れてみてはいかがでしょうか。



■ まとめ

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というわけで今回は、オウレンセとその周辺の町をご紹介しました。

今度はオウレンセの温泉めぐりをしてみたいですね♨️