【詩】ねがいごと

あいがたりない
外れたものが直ることはない

どれだけいとしいものであろうと
どれだけたいせつなひとであろうと
少し目を離せば いなくなってしまうから

だからぼくはただ朝が来ないように
願って 願って 夜が明けませんようにって

知らない本を読み漁って
買い被った知見で話をする
壊れたものを覆い隠すように
朝に雲がかかることはない

知らないなら それでいい
しらないままで 幸せでいい