【一人美容室】いくら売り上げれば良いの？ ＃目標設定｜小規模サロンマーケティング
こんにちは、斉藤です！
「どのくらい売上ればいいの？」
「１日何人集客すればいいの？」 などなど…
売上や集客などの目標設定に関しては、コンサルをしていてもよくある質問です。ネットで調べてもいろんな情報が出てきますので、何を信じて良いのかわからないですよね。
本日は目標設定の方法に関して、小さなサロンを何店舗か展開している弊社でも、その考え方を改めてnoteでまとめていきます。
個人事業主の一人サロン経営の方向けにまとめていきます。
是非とも参考にしていただけたらなと思います！
＊ ＊ ＊
最初のスタートは”利益”
■ 利益を考える
まずは利益…つまり「いくら稼ぎたいのか」から考えましょう！
利益にもいろんな種類がありますが、今回はわかりやすくするために、売上（収益）から経費（費用）を差し引いたものでまとめていきます。
■”生活コスト”と”事業利益”を分ける
個人事業主で一人で店舗を運営する場合、必要な経費を差し引いた後の利益が、そのまま個人の収入となります。つまり、経費を除いた全てが事業主の取り分となり、これが事実上の「給料」です。
ただし、より実践的に試算するために、、
”自身の生活コスト” と ”事業の収益” は別で考えていきましょう。
生活する上での最低限の収入とお店の利益は厳密には異なる概念として考えた方がシミュレーションしやすく、個人の損益分岐点も出しやすいです。
※ 以下、生活費を賄う数字を ”生活コスト” と表記していきます。
なので、まずは
・自身の生活に必要なお金（生活コスト）
・サロンに残していきたいお金（事業利益）
この二つをまとめておきましょう！
＊ ＊ ＊
目標売上を算出
■ 固定費を考える
利益の次に考えるのが、固定費です。
店舗をスタートする上で非常に重要なのが、家賃や広告費など固定費。本記事は固定費に関しては割愛しますが、店舗業は固定費でかなり状況が変わりますので、慎重に向き合っていきましょう。
固定費はネットなどで調べても出てきますので、おおよその金額を算出してください。 ※ もしわからなければ相談ください。
固定費がわかるとより各目標数字もイメージしやすくなるし、固定費が変わるだけで目標数値やメニュー展開にも影響があります。
■ 変動費を考える
材料費や水光熱費などの変動費も算出してみましょう。
これもおおよその数字でOKです！ネットで調べれば出てきます。
■ 他にも大切な指標
生活コスト、事業利益、固定費、変動費、この４つが出たら、逆算して実際に目標設定を行います。最初は深く考えず、大体このくらいかなぁから始めてOKです。全体像を掴みましょう！
追加で忘れてはいけない数字があります。
・返済費
借り入れをした際は毎月決まった額を返済していかなくてはいけません。
なので、目標設定をする際は返済費も入れて考えましょう。
・税金や社会保険料
忘れてはいけない項目として、税金や社会保険料があります。
実際に支払う税金や社会保険料は、事業にかかる経費を差し引いた後の利益、所得の規模、および適用される控除などによって大きく変動します。なので、すみません…今回は計算を割愛します。
但し、予想利益が出てきたら必ず計算しておきましょう。
■ 目標月商の出し方（シミュレーション）
では、例として私が一人でサロン経営していた時の数字を参考に、シミュレーションしてみましょう。”生活コスト”は30万円、”事業利益”は12万円にします。
生活コスト 30万円
固定費 20万円
変動費 10万円
返済費 8万円
小計 68万円
事業利益 12万円
合計 80万円
最後の合計80万円、こちらが目標月商になります。
つまり、生活コスト30万円、事業の利益12万円、合計42万円の利益を得るには目標売上は月80万円となります。ここまでくると、売上イメージが出てきますね！
＊ ＊ ＊
勤務時間から１日の売上目標を算出
ついでに、１日の売上目標もシミュレーションしていきます。
■ 労働時間はどのくらい？
・１日の労働時間
・１ヶ月の勤務日数
自分がどれだけ働くのかも数字で出しておきましょう。
労働時間がわかると１日の売上目標や人時売上高も計算できます。また労働時間が変われば目標売上も見直すことができます。
数字のシミュレーションを重ねて、自身の労働時間を考えていきましょう。
■ シミュレーション
仮に、、、
１日の労働時間：8時間
１ヶ月の勤務日数：23日
とした場合
＊ 目標月商 100万円
１日の売上目標：43,478円
目標時間単価（人時売上高）：5,434円
＊ 目標月商 80万円
１日の売上目標：34,782円
目標時間単価（人時売上高）：4,347円
労働時間と目標月商で、おおよその１日の売上目標や目標の時間単価がわかってきますね！
ここまででが目標売上の出し方になります！
＊ ＊ ＊
売上目標が決まったら
■ 商品やサービスを考える
目標の数字が出てくると、戦略やマーケティングが変わってきます。
まずは目標設定が現実的なのかも一緒に判断してから、サービス内容を考えていきましょう。
そうやって目標設定と商品やサービス作りは交互に行っていきます。
基本的には利益ベースで考えていきますが、数字がイメージしにくい方は先に商品やサービス、メニューや価格を考えてもOKです！
■ 軌道に乗るまでの目標を決めよう
大抵の方は長期で目標数字は考えられないし、大金が持てるイメージもありません。なので最初は短期的な目標で十分です。独立〜1年後ぐらいの目標設定を考えましょう。
独立した直後だけじゃなく、軌道に乗って安心感が出てくるラインまで目標設定を行えると良いかなと思っています。事業計画書を作成する際も記載する項目になってきます。
まとめ
いくら売り上げれば良いの？
弊社の答えをまとめると以下になります↓
利益を考える
生活コストと事業利益を分ける
固定費や変動費を試算する
その他の経費を試算する
目標月商を算出する
どれくらい働くのかを決める
１日の売上目標や時間単価を算出する
商品やサービスに落とし込む
軌道に乗るまでの目標設定をする
１に戻って見直す
以上になります！
参考になれば嬉しいです。
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■プロフィール
株式会社LORONG
一人サロン経営者 斉藤達也
静かに過ごせる完全プライベートサロンLORONG/美容師側からプライベートの話しをしない「無言接客サービス」を行っています
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