【メニュー・料金】値上げの条件|小規模サロンマーケティング
こんにちは、斉藤です!
本日は昨今話題の値上げについてです。
さて、コロナ禍が終わり、日本だと空前のインバンド再来、そしてインフレが起こり始めています。
もともと安かった日本なので、今しかないと足並み揃えて値上げを行なっているような、一般消費者の私の目線から見てもそんな印象です。
美容室においても値上げは重要課題になっております。
実際に弊社サロンも電気代や家賃は数年前と比べて異常に上がりましたし、材料費や機材の高騰も食らいました。新しく出店したのですが、施工費や物の値段が分かりやすく上がっているのを感じています。
「なるほど、では世間の値上げに合わせてうちも値上げしようではないか」
…と言うわけにはいかず、値上げのリスクも考えていかなくてはいけません。
値上げのリスクとしては、パッと思いつくのは顧客の離脱だと思いますが、私の場合は「値下げができない」ことだと思っています。
正直、値上げは簡単ですが、値下げはお客様の信頼を失う理由にもなってくるのかなと思っています。上記記事、良かったら参考ください。
■値上げの条件
以前、チャットGPTに値上げをする際のポイントをまとめさせました。
ただ、こちらの内容ですと常識的な範囲で当たり障りのない回答になってしまったので、、小規模サロン、特に一人サロン目線での値上げについての条件をまとめてみたいなと思います。
*稼働率
まずは稼働率です。
稼働率も色々ありますが、弊社では接客時間での稼働率を重要視しています。
接客時間÷勤務時間×100=〇〇%
で試算できます。例えば、勤務時間10時間で接客していた時間が6時間なら60%になります。
弊社の基準は90%です。
90%台が半年間続いたら値上げの検討段階にしています。
おおよそ90%を超えてくると、かなり忙しくなり同時にお客様もお断りするような状態になってきます。なので85〜90%を超えてきたら値上げを検討していくと良いでしょう。
*指名率
次に指名率です。やはり指名がつくと売上のベースが安定してきます。また指名の場合は信頼関係ができているケースが多いので、値上げに対してスムーズに受け入れてくれることが多いです。
弊社の基準は60%です。やはり半年間継続して60%か判断します。
おおよそ60%を超えてくるとそのスタイリストも埋まってくるので、ステップアップを検討しても良いでしょう。但し、指名が多いだけでは値上げする理由にはならないので、稼働率も加味して考えていきましょう。
*時間単価
時間単価は小規模サロンで重要視していかなくてはいけない指標です。
特に値上げに関しては、勤務時間単価と接客時間単価に着目していきましょう。
勤務時間単価は
売上÷総労働時間
接客時間単価は
売上÷総接客時間
で算出します。こちらの数字は各店舗によって違ってきますので公表できませんが
目標の時間単価をやはり半年程度クリアして値上げを検討していきましょう。
*他スタッフとの接客時間単価の差
接客時間単価にスタッフ間で差がないようにしていきましょう。この差が出過ぎると、低いスタッフがより厳しくなってくるので、先にこの差を埋めてから値上げに臨みましょう。
低中価格帯であれば、おおよそ300〜500円程度の差であれば値上げの判断基準となってきます。
*その他の条件
他にも以下の場合、値上げを検討していきましょう!
・材料関連の値上げ
・電気ガス代などインフラ費の高騰による利益圧迫など
・人事関係による値上げ
・スタッフの影響力や店舗バランス
・信頼とブランドを保つための値上げ
上記のような項目も加味して総合的に判断していきます。
以上が値上げの判断基準となります!あくまでも小規模サロンの考え方で、またこう単価サロンなどは別の軸での考えもあるかなと思っております。
参考になれば嬉しいです!
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■プロフィール
株式会社LORONG
一人サロン経営者 斉藤達也
静かに過ごせる完全プライベートサロンLORONG/美容師側からプライベートの話しをしない「無言接客サービス」を行っています
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