30代以降の美容師に必要な「課題発見力」について|一人サロン社長日記
最近は「課題発見力」が必要だと思っています。セットとして「課題解決力」も大事ですが、今回は”発見”、つまり自分にとって「今」何が大切なのかを見極める力が必要だということをお伝えします。
特に技術的にもサービスレベル的にも何周かした、30代以降の美容師さんには必要なスキルだと思っています。
◆なぜ ”課題発見力” が必要なのか◆
★”最適解”を求める力が課題発見力
変化が激しいヘアサロンビジネスにおいて、昨日まで「正しい」とされてきたことも、今日も「正しい」であるとは限りません。
トレンドスタイルや流行は日々変化し、新しい集客方法や新しい業態など2〜3年程度で様相が変わります。
なので、現状を分析しサロンや自身に何が必要なのか…その時その時における「最適解」が求められます。目的と課題を明らかにして”最適解”を求めるスキル、それが課題発見力です。
★技術やサービス以外の取り組みが重要な時代
例えば、SNS自体は技術やサロンサービスとしては関係ありませんが、今では当たり前のように仕事として活用していますよね。10年前だとスマホをいじっていたらぶん殴られていたと思います。集客もSNSや集客サイトをいかに効果的に使うかが重要になってきて、今まで自分達とは関係なかったマーケティングやブランディングって言葉が普通に飛び交うようになってきました。
つまり、現代は「職人的な美容師業務」以外のことが重要になっています。
美容師が本来の仕事だけにこだわる様な時代ではなくなり、価値観の多様化で、いろんな美容師のあり方が見えてきたんです。
なので「次はこれが来るだろうなあ…」とこれまでの前提を疑い、これからの未来に発生するであろう課題を見つけること、それも”課題発見力”として重要なスキルです。
◆どんな美容師が必要なの?◆
★30代以降の美容師には特に必要
✅自分のことを注意してくれる人が周りにいますか?
✅もしくはメンターのような存在はいますか?
もし、誰もいないのであれば特にこの課題発見力が必要になってきます。
特に30代ぐらいから誰かに課題を提示されたり、道を示してくれる機会が少なくなってきます。なので自身でサロンや自分自身の課題を見つけ、それに取り組む力が必要なんです。
★美容師として安定してきたら
✅どんなお客様でも安定した施術が提供できる様になった時
✅ある程度お給金をもらえるようになって不安がなくなった時
✅サロンの上長が自分になった時
こういった時は現状維持バイアスが働いたり、次に何が課題なのかが見えなくなってきます。もし上記当てはまるのであれば、課題発見力は人生において必須スキルになってきます。
★個人事業主の美容師は必要不可欠
周りに課題を提示してくれる様な人がいないという意味では、フリーランスや一人サロン経営者なども当てはまってきます。しかし、そういった方は自身で生計を立てて生活するために一生懸命になるので、課題を見つけようとする気概はある方がほとんどです。そもそも個人事業主は必要不可欠な能力です。
✅もっとも、お店側が集客してくれているような業務委託美容師で、その中でも何も考えずに日々のサロンワークをおこなっている方は意識した方がいいかもしれません。
◆”課題発見力の高め方◆
★自分の外側に意識を向ける
では、この課題発見能力を高めるためには何をしたらいいのか。
その方法の一つが…
今まで興味がなかったことや、「やりたかったけど、やれなかったこと」などに取り組むことです。自分と関係がなかったことにフォーカスしていくことが課題発見力を高めるヒントになります。
むしろ、自分の外側にあるものが課題だったりもするので、取り組みそのものが答えになったりもします。
★未来について考えること
「将来何したいの?どうなりたいの?」って聞かれた時に困る人は多いです。ですが、「明日時間あったら何したい?」と聞かれたら答えることはできますよね。そのように、遠い未来、近い将来について考えて、その時に出てくる課題に向き合うことが大切です。
また、「今、自分が背負っているものが全てなくなったら自分は何をするだろうか」という問いでも良いかもしれません。ゼロベース思考になって物事を考えると、課題発見につながってきます。
◆課題発見ができるようになったら◆
★まずは、試すこと
「やってみよう」と思ったことはすぐに取り組むこと。この習慣を身につけましょう。
課題を見つけるのは得意だけど、それを解決する方法まで考えて実践しなくてはいけません。これができないとただの「評論家」ですよね。たまにいますよね評論家美容師。
なので、課題がわかったらまず取り組むことが重要です。ちょっとでも興味があることは、試してみることが大切です。
そして課題を解決するためのアクションを起こしていきましょう。
★課題解決力を高める
なので、課題を見つけて(課題発見能力)、解決する力(課題解決能力)、その両方がセットで大切です。
課題解決力は訓練すれば誰でもに身についてきます。
クリアする為のプロセスを設定する
効果的な上達手段を探す
改善しながら、継続する
楽しむ
上記のように、PCDAサイクルが回せるような取り組みを意識しましょう。
課題解決は一人でできないこともあるので、苦手だったりどうしても難しければ、誰か得意な人に頼ったり、専門家に依頼しましょう。
以上です。
課題発見力を身につければ、変化の激しいサロン業態でも活躍できます。既存の考えに捉われず、自分の外側にある新しい課題を探していきましょう!
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プロフィール
株式会社LORONG
オーナー
斉藤達也
一人サロン6店舗経営/静かに過ごせる完全プライベートサロンLORONG/美容師側からプライベートの話しをしない「無言接客サービス」を行っています/仙台に5店舗目、四ツ谷にニューブランドDUAをオープン/ストレスなく一人で働きたい美容師さんを募集してます→ https://lorong.tokyo/recruit/
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