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ロプンの「保身」

同じ行動でも自分が嫌われないために(保身で)したのか、相手が喜ぶように(奉仕)したのかで、気持ちが全然違う。大抵の宗教は神仏と人々への奉仕を勧め、そのための行動の指針もある。

ほとんどの人は仕事、家族、地域等社会と

密接な関係を保ち、生きている。

生活の基盤であるその関係が変化したら、

壊れたら、との不安が増すと、まず先に

自分を守りたくなる。

不安がそもそも悪感情なので、そこからの

保身も保身のための攻撃や排除も、やはり

悪感情の連鎖を起こす。

自分が大事だから不安。

不安なのは自分だけでない、誰もが不安は

抱えている、みんな自分が大事だから。

大事にしよう、という感情は自分に対しても

他人に対しても有効だ。

なぜなら、大事だから、の感情に攻撃性や

排除は起こらないから。

仏教において、同じ行動でも気持ちが

真逆になるケースは、

布施 他人に頼られるを喜び奉仕する
   寄付や奉仕活動をしないといけない

持戒 信用される誠意ある行動
   他人に非難されないよう

忍耐 感情的でなく安心させる
   嫌でも我慢しなければ

精進 無理なく継続性に慣れる
   始めたら止めてはいけない

禅定 雑念が少なく安定している
   座禅しなければいけない

知恵 情報収集・分析が優れる
   自分の宗旨が一番となる情報のみ

等でしょうか。

やさしい感情が幸せを導き、良い転生も

導く。悪感情が不幸を招き、悪い転生も

導く。

少なくとも、保身でなく、自分を大事に

生きていけますように。

インドからチベットに伝わった文化である「仏教」を仏教用語を使わず現代の言葉にする事が出来たら、日本でチベットの教えをすぐに学べるのに、と思っていた方。または仏教用語でもいいからチベットの経典、論書を日本語で学びたい方。可能なら皆様方のご支援でそのような機会を賜りたく思います。