個人的名盤レビュー#21 B'z 14th ALBUM "THE CIRCLE" (2005年)
皆さまごきげんよう。Loopです👼
今回も個人的名盤レビュー楽しくやって行きたいと思います!!
21回目に紹介するのはB'zが2005年に発表したこちらの作品…
14th ALBUM "THE CIRCLE" です。パチパチパチパチ~✨
松本孝弘氏・稲葉浩志氏のお二人による、日本が誇る音楽ユニット"B'z"。
今作はそんなお二人が2005年4月06日に発表した14作目のフルアルバム。
前のアルバムを発表後、お二方とも長めのソロ活動期間に入られまして、
今作はそうしたソロ期間を経ての再集結作、みたいな感じでした。
アルバムタイトルは"輪廻"を意味しており、バンドの"破滅と再生"的な
そういった輪をニュアンスとして含ませているようです。
また、前作"BIG MACHINE"後に発表されたシングル3作
36thシングル"BANZAI"
37thシングル"ARIGATO"、
38thシングル"愛のバクダン"
のうち、一番近々(きんきん)だった38th"愛のバクダン"のみが収録され、
36thと37thはアルバムの作風に合わないとの理由で未収録となりました。
これ当時の私的にはかなり衝撃でした。2曲ともめっちゃ良い曲だから。
ただ、B'z(というか恐らくほぼ松本さんの意向)はこうゆうのやりがちで
アルバムの作風に合わない・逆にアルバム収録他曲と印象が被っている
といった理由から名A面曲をわりとあっさり未収録枠にしてきました。
そうゆうとこも好きなんだけどね。
前振りが長くなりました💦例のごとく1曲ずつ触れていくよ😊
01.THE CIRCLE
アルバム表題曲。ですがこちらは輪廻ではなく太陽を意味しています。
演奏時間は1分57秒で2分を切る短さなのですがこれがもう衝撃的で🌞
びっくりするぐらいエスニックな作風。
もうこの始まりからして前作とは確実に違う空気が漂いまくってます!
ガムランから着想を経たとのことでもろアレンジがそうゆう感じです。
ちなみにパーカッションは生音でドラムス シェーン・ガラース氏担当。
シェーンさん好きだったなぁ…。
02.X
1曲目のアウトロの余韻を残して曲間なく繰り出されるロックな楽曲。
こちらも一部歌メロやアレンジにエスニックな味付けがされています。
タイトルのXは未知数という意味でつけられたもの。
土台はハードロックなんですけど過去作のそれとは明らかに違う😎
何となくこのアルバム以前と以降でロックの方向性が変わっている…
そんな印象がずっとあります(/・ω・)/
03.パルス
NHKドラマ"生き残れ"テーマソング。何でこの曲シングルじゃないの?
3分を切るコンパクトさながらその分ロックの衝動が凝縮された名曲。
正直、正直なこと言うと次曲"愛のバクダン"よりこっち推しです|ω・)
愛バクファンの皆さまには申し訳ない💦
歌詞は"新潟県中越地震"からインスパイアされて書かれたものですが、
楽曲も言葉選びも全然暗くない、むしろ勢いと希望に満ち溢れている。
題材は重いけどみんなにとってのエールソングになりうる凄い作品!!
04.愛のバクダン
38thシングル表題曲。B'z全A面曲の中で屈指のシンプルさとポップさ。
ギターフレーズも松本さんにしてはかなり簡単(??)な楽曲ということで
38thシングル初回盤にはこの曲のカラオケ/ギターソロ抜きの音源が付き
ギタータブ譜も付属していました🎸
私は長い事"B'zは捻くれたアルバム曲こそが至高なのですわ!"みたいな
かなりめんどくさい考え方をしていたタイプの拗らせファンだったため、
この曲を受け入れるのに必要以上の時間を要してしまいました。
まず初回時に思ったのは"分かりやす過ぎてなんかコレジャナイ"でした。
今思えば分かりやすいことは悪でも何でもないのに酷い感想ですよね……
でもライブやベストで聴いていくにつれて段々と良さに気付きました。
作風としてはメロコアっぽさを感じますね(*´ω`*)
05.Fly The Flag
リズムの取り方が特徴的な曲。元々ディスコ調にする予定だったとか。
Bメロと間奏だけ雰囲気が少し変わるところがとっても好きですね✨
あとサビの"ZIGZAG!ZIGZAG!"の歌い方の癖もたまりません(n*´ω`*n)
ずっと"筑前!筑前!"って空耳してて煮物かな?って思ってたけどね()
この曲とか今までだったら打ち込み色強めてたのではないでしょうか。
あえてそうせずにバンドサウンド寄りにしてるのが渋いですよね!!
06.アクアブルー
携帯電話の着信ランプの光を"アクアブルー"と表現した稲葉さん天才?
これが"着信ランプ"って題名だったらなんか…やだもんね。
え、ていうかあれかな。私97年生まれなのでギリギリまだ分かるけど
今の子は着信ランプって何?って感じなんでしょうか…時代の流れよ。
変な言い方ですけど構成がめちゃめちゃシングルっぽいと思うこの曲。
サビに向けて段階を踏んで盛り上げていく感じがめっちゃA面っぽい。
何でこの曲シングルじゃないの?(2回目)
2分2秒当たりから一瞬カラッとしたサウンドになるとこ良すぎない???
点滅する真実のブルゥ~!!のとこカッコ良すぎない???
07.睡蓮
大名曲。オリエンタルな質感を持った、切なすぎるバラード作です。
この曲は何度聴いても私ダメだ…うるうるしちゃって本当にダメ😢
あまりに切なくて美しすぎる。淡い水彩画、というか水墨画のよう。
Aメロのファルセットもじんわりと沁みるし。
2分52秒からの感想だけ少しロック色が強まるのですがそこも切ない。
ギターが泣いているような気がして切ない。
アウトロの余韻も好きすぎr…あれっ全部好きだわこの曲。
08.Sanctuary
大人っぽくてちょっぴりダークなロック。これまたカッコいい(*´ω`*)
何となくこの曲は少し前のアルバムに入っていてもおかしくなさそう。
2分あたりからラテンフレーバーな曲調がちょっと入るのもオシャレ。
バシッと終わったと思わせて余韻を残すアウトロも良いよね✨
09.Fever
38thシングル2nd Beat (B面・カップリングのことをB'zはこう呼ぶよ)
A面2曲が流される中アルバム入りまでのし上がった名カップリング曲。
確かに36th・37thよりもこのアルバムの作風に馴染んでるんですよね。
ちょっぴり、というか結構きわどくてイヤらしい歌詞が印象的ですね。
ある意味四つ打ちに近いアプローチのドラムパートがかっこいいです。
(音の質感を変えるためにタオル掛けて叩いたんだそう)
"この際どうなってもかまわん"とか独特な口調がThe稲葉節って感じ。
稲葉さんの歌詞、唐突に口調が荒くなったり敬語になったりするよね。
10.白い火花
今アルバム収録作の中でも一番ドストレートにハードロックしてる曲。
ギターや歌メロに少しお祭りっぽさ/お囃子っぽさがある気がします。
過度なアレンジを求めていると地味に感じてしまいそうではあるけど
この硬派さは個人的にとても好みでよく聴く曲の1つになっています。
あとこれはこじつけ&あとづけですが後の"NEW LOVE"とかの路線、
今現在のB'zの作るロック曲の要素がこの"白い火花"にはあるような。
もっとパカパカしたアレンジにしたら"NEW LOVE"に入ってそう。
2番の歌詞
"想像しすぎてやる前に挫ける"
は、いつ聴いてもうなずきまくり案件(*´ω`*)
11.イカロス
Aメロ・Bメロとサビとの温度差が凄まじい三連系の楽曲。超大好き。
A/Bメロはすごくゆったりしていて日常み溢れる空気で進むのですが
サビに行くと急激にテンポチェンジして速く/激しくなります!👼🌞
松本さん…なんでこんな曲思いつくの…?
イカロス、そもそもの物語は何とも悲しい結末を迎えるのですが、
この曲では勇気の象徴として明るく描かれていますね。
12.BLACK AND WHITE
13th ALBUM "BIG MACHINE" 制作時には存在していたという楽曲。
アルバムの作風に合わないとして収録を見送られたアウトテイク作。
確かに前作に入れてしまうと、少し浮くしダークさが強まりすぎる。
全てに白黒つけることが果たして正しいのか?みたいな内容の歌詞。
キワドイこと言っているわけではないけれど結構攻めている印象で
風刺っぽさで言うと過去最高だと思う。
初めてアルバムを通しで聴いた時この曲で全てが吹っ飛んだような
"イカロス"までの流れをぶっ潰しにかかるほどの衝撃がありました。
あまりに強い。曲調のハードさも頭一つ出ている1作。
下手をしたら悪目立ちしてるレベルだけれど好きなんですよね…。
前の"CHANGE THE FUTURE"とこの"BLACK AND WHITE"は二大巨頭って
私の中の小さい私が言ってた。
13.Brighter Day
アルバムラストを飾る、B'z初の全英詞ロックバラード。新鮮です。
歌詞の意味が分からずとも夕景が浮かんでくるような温かい楽曲。
12曲目で有耶無耶になったアルバムの色味を引き戻してくれます。
今こそ変わる時・輝ける希望の道を見つけたんだから、という、
さっきまで白黒シャオラァ!!してた人とは思えない歌詞。
ちなみにアルバムの色味を引き戻した、とか書きつつですけど
13曲聴き終えてまた冒頭に戻るとエスニック全開で始まるので
結局このアルバムの色って在って無いようなものかもしれない。
ということで今回はB'zの14作目のフルアルバムを紹介しました!
ここから今の作風にグンと近寄る、そんな作品だと思う(/・ω・)/
最近の曲から後追いを始めた人も聴きやすいかと✨
それではまた別の記事で!('ω')ノ
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