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友だちにお手紙を書くようなフリーペーパー『えんを描く』2通目

発行年月:2011年1月
娘:3歳、保育園児の時
私:28歳

『えんを描く』とは?

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<当時を振り返って>
2通目は「幻の1通」になっています。というのも、現物も写真も残っていないからです。唯一残っているのは、下書き用に作成した文章と、その文章を手書きするための枠組みだけ。写真は表紙の枠組みです。

「これからの時代、ライターもウェブサイトの知識を身につけ、企画や制作、更新ができるようになっておいたほうがいいな」と思って、ウェブ制作を学び始めた時期だったようで、この号ではイラストレーターというソフトを導入していました。当時、私は28歳、娘3歳。編集プロダクションでフルタイムで働きながら、スクールやセミナーなどに学びに行っていたんだなということを懐かしく思い出しました。

1通目から“お手紙を書き綴るように”というイメージはあったようですが、2通目からより“お手紙”を意識したつくりに。封筒をイメージした表紙になっています。切手の中には、花を持つ子どものシルエット。これがしばらく、ロゴマークみたいな感じになります。“外に向かっていく”、もしかしたら“メッセージ(=花)を届に行く”みたいなイメージで、このシルエットを選んだのかな・・・と当時の自分を想像。

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「将来こういうふうになりたいねん!!」「こんな人生、送りたいねん!!」など具体的な将来像はないけれど、漠然と「こういう人でありたい」と思うことはあります。

今は“木”です。地にしっかりと根をはって、空に向かってぐんぐん枝葉を伸ばす、そんなイメージ。

風で枝葉を揺らすこともあるけれど、根は地についているから動じない。風のささやきに耳を傾けるだけ。空はどこまでもどこまでも続くイメージで。限界を決めずに、突き進める限り、上をめざして枝葉を伸ばす。時には果実をつけて、誰かの役に立つでしょう。

そういう人でありたい・・・一本のたくましい木のような“個”でありたいと思うんです。

“個”や“自立”について、ぐるぐる、ぐるぐると考えています。

“個”でないと、寄りかかってしまう。寄りかかっていると、誰かのせいにできる、してしまう。「自分ひとりくらいは・・・」と自分の力を過小評価してしまう、ゆえに甘えてしまう・・・そういう自分は嫌だなあっと。

たとえば、環境問題だって「自分ひとりがやったって」と諦めたり、「自分ひとりぐらい」と甘えてしまっているところがあって・・・でも、マイボトルを持つとか、ごみを出さないようリサイクル手段を考えるとか・・・自分でできるささやかな一歩から始めてみればいいのだと。そうすることで、社会や環境とつながっている意識を育てていける。そして自分にできることが広がっていく。そんな自分が身近な誰かを刺激できるかもしれない。

どんどん、その輪が広がっていけばいいなあ、なんて願いながら。

政治の問題だって、不平不満を言うのは簡単。そういう立場にいるということは、実は楽なんだと思う。当事者じゃないから言えることって、たくさんあるから。そうじゃなくって、自分やそのほか大勢の人が不平不満を抱かざるを得ない状況について考え、変えていくためには、何ができるか・・・現状をよりよくしていこうとする姿勢こそが大切なんだって思うんです。

変えようと、動いている人たちは確実にいます。その人たちは、決して限られた特別な人なんかじゃない。誰しも、そういうパワーを持っているんです、きっと。

私も少しずつ、少しずつ、できることを増やしていけたらと思います。寄りかかるのではなく、支え合えるようになれたらと。“個”でありたいと。

“生きる”ということは、そういうことなのかもしれません。そうやって、少しずつ少しずつ、よりよい方向へ。

そんなことを考えていたんです、最近。

◎「この人、素敵!!」と憧れる人の共通点は「自分がどう相手の役に立てるか」と常に意識しているところ。自分のことより、相手のこと。そうやって頑張れる人は、キラキラしている。

◎一つひとつの積み重ねによって、世界は変わっていく。いつもの街だって、変わる。視点も、感じ方も、思い入れも、想像できる範囲も。そうやって育んでいった前向きな気持ちを、カタチとして出していけたらと思う。

◎もっとたくさんの人と出会いたい。もう出会っている人とは、もっと深く出会いたい。恥ずかしがりやで、めちゃめちゃ緊張しいだけど・・・そんなこと言ってたら、もったいない。2011年は広く、深くをめざそう。

「これでいいのかな」「大丈夫かな?」と不安いっぱいで、ドキドキしながら、書き綴っています。だから、リアクションやサポートをしていただけると、とても嬉しく! 舞い上がります。励みになります。