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友だちにお手紙を書くようなフリーペーパー『えんを描く』4通目

発行年月:2011年7月
娘:3歳、保育園児の時
私:28歳

『えんを描く』とは?

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<当時を振り返って>
4通目は、2011年7月に発行しました。3通目が「本の栞」型だったからなのか。おそらく、本をイメージして、こんな見た目にしたような気がします。下の部分はきっと帯。

謎多き1枚で、今読むと恥ずかしくなるようなポエムが書いてあります(「ちーちゃん」は当時3歳の娘のことです)。「なんで、ポエムなんかを書いてしまったんだろう」と、当時のブログを読み返してみました。

2011年3月末に編集プロダクションを退社して、7月から転職先に入社することが決まっているという間で発行したもの。当時のブログには「何かをつくりたくてうずうず」とあり、その後、娘と一緒に「スモールアート展」という小さな作品展に参加していました。なんだか、うずうずしていたんだと思います。

また、フリーペーパーを持って、「好き!」「気になる!」カフェや雑貨店、拠点を積極的に巡っている時期でもあり、人見知りですからなかなかコミュニケーションを深めることはできないのですが、先々での出会いに心を躍らせていたなあということを思い出しました。

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『えんを描く』の“えん”には、
縁、円=輪といった意味を込めています。

ご縁がありますように。
そして、素敵なご縁の円がつながっていきますように。
そんな願いを込めて。

“自分から”そして“本気”が、最近のテーマです。

自分から、何かを始めてみる、
自分から、心を開いて話してみる、
それも本気で。
そうすることで、広がっていくものがあるのだと。

だからこそ、こうして
フリーペーパーを発行しているのかもしれません。

詩を書き綴ったりしています。


ちーちゃん

いたずらなあのこは
ちーちゃん

ちーちゃんが怒るから
かあちゃんも怒ってみたら
うれしそうにわらいはじめた

ちーちゃんが泣くから
かあちゃんも泣いてみたら
うれしそうにわらいはじめた

ちーちゃんが笑うから
かあちゃんも笑ったら
ふたりで大声でわらってた

こどもってフシギ

あいされかたを
ちゃんと知っている


この景色には

昨日までは、
なんとも思わなかった
この街の景色が、
今日は、
とてもいとおしくて。

それは。

誰かの息遣いを感じたから。
誰かの優しさに気づいたから。

わたしが今、
こうしているのも、
そんな無数の
誰かの支えがあるからこそ、
誰かの優しさに包まれているからこそ。

わたしも、
誰かのそんな人であろうと
背筋をぴんとのばした。

◎手紙が好きです。まるで贈り物をおくるような、そんな気持ちに。わたし自身、ポストに手紙が届いていると、ウキウキしちゃいます。

◎茨木のり子さんの『自分の感受性くらい』という詩を時折り、読み返します。ぴしゃりと、心地よく、頬を打たれたような、そんな感じがするんです。

「これでいいのかな」「大丈夫かな?」と不安いっぱいで、ドキドキしながら、書き綴っています。だから、リアクションやサポートをしていただけると、とても嬉しく! 舞い上がります。励みになります。