二度寝下手と胃もたれ
本当はもう少し寝ていたかったけど、毛布から這うようにすりぬけて外の空気を浴びに玄関を出た。
例年より寒さが刺さらない元日に「まるで春だね」なんて思いながらぼけっと立っていたら、全然しっかり芯から冷えてきた。普通に寒いよ。
日差しの当たるところがちょっと温かいことに気づいて、ちょうどいい塩梅のスポットにベンチがあったので座ろうかなと思ったら地味に湿っていたので止めておいた。
ずっとずっと昔から二度寝が下手なんです。今日なんて何もわたしを縛る時間はないんだからいくらだって寝ていられるのに平日の体内時計が働いて起きちゃった。
なんだか胃のあたりが重たい気がするけど、それは昨日のウタゲの余韻なはずだからなんだか愛おしくも思えてきた。母性が芽生えてお腹をそっとさする。
そんなことをぐるぐると考えながら公園内のベンチをひと通り打診してみたが全部地味に湿っていた。もうしっぽり光合成は諦めることにする。
帰宅してすぐさま毛布に包まると、じわっと熱が染み込んできてなんとも言えない気持ちよさ。冬のこの瞬間が好きすぎるのでわたしがもし死ぬ時はこの脳波を流し続けてほしい。最後の瞬間は気持ちいいがいい。
しばらくそれに浸っても全く寝付けないわたしは大人しくカーテンをあけてひと足先に今日をはじめることにするね。
新年あけましておめでとうございます。
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