『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑦時とともに過ぎる目標
初恋を終わらせたと同時に、私は大学生になった。
大学生。キャンパスやサークル、バイト先…色々なところで男女が出会う機会はあったんだと思う。なのに私は、結局4年間、付き合うどころか、片思いすらなかった。
最初の1年は高校の片思いを随分と引きずっていた。未練というより、「あ~本気になれたんだな」と回顧する感じ。大学とかでも男性と出会い、会話したりしても、勝手にOくんと比較してジャッジしてしまう自分がいた。恋愛不発でキャンパスライフを終えた原因の1つ目。
恋愛に興味はある。彼氏はいい人がいればほしい。
だけど、仮に彼氏ができても、その先の情景が浮かばない。周りの恋愛話も聞くし、恋愛ドラマもよく観るけど、同い年の人がしているような恋愛をする自分が想像できなかった。恋愛不発でキャンパスライフを終えた原因の2つ目がこれ。
こんなガタガタなビジョンだったので、彼氏ができなくて当然だったと今となっては思う。
ただ、周りと比べてしまうところはあった。仲間内で、自分以外が彼氏持ちになった時期は少し焦ったりもした。
20歳の誕生日を迎えた時に、友達に目標を聞かれ、軽い気持ちで「21歳までに彼氏をつくる!」と答えた。この目標が、誕生日を迎える度に更新されていくことになるとはつゆとも知らずに。
今は、「大学時代に知り合ってそのまま結婚して~」みたいな話を聞くと、自分の大学時代を振り返って、そのキャンパスライフのスカスカ具合に意味もなく精神的ダメージを食らうことが多い。(学生の本分である学業に注力し、学長賞をもらい、今の仕事にも結びついているので、そこは誇りに思っている。)
そんな4年間を過ごし、恋愛経験0のまま社会人の階段を上り始めた。