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あの衝撃から1週間、まとまらない想いをつらつらと。

大好きな大好きなV6が、今年11月1日をもって解散することを告げた。
この6人には「解散」の二文字がどうしても似合わない。だから言いたくない。「解けて散る」ってなんだ。散らないで、せめて「完結」とか言ってほしい。それも寂しいが。
6人は11月以降、V6という宝物を二度と開かないよう鍵を掛けたまま、それぞれの道へと進む。

3月12日15時36分、一通のメールが来た。
V6ファンクラブからだった。

「16時より大切なお知らせがあります」


今までこんなメール来たこともない。大切なお知らせってなんだ。4人の結婚報告すら乗り越えてきたV6ファンにとって、見たこともないメールに予想できる出来事などなかった。
案の定Twitterは私と同じようなザワザワした気持ちのファンで溢れていた。
劇団の公演に携わっていた私は、長い休憩時間のうちの24分間、劇場に並べられた椅子の上でそのこと以外を考えることができなくなり、周りの談笑の中1人Twitterをスクロールするばかりだった。

16時。
6人に似合わないかしこまった文面を読み進めていくと、途中で得体の知れない嫌な予感がして1人劇場を飛び出した。緊張し、内容を飲み込めないまま目に入った大嫌いな二文字。
絶対違う、そんなわけない。だけど添えられた動画の中にはこの決断に至った経緯をいつもの和やかな雰囲気を混じえつつ真面目に話す6人がいて、「あれ、どうしたの?」と通りがかり声を掛けてくれた先輩に「V6が、、」と話す自分の声も震えていることに気が付いた。

その日はまだ仕事が残っていたため、とにかくそれを遂行せねばならない現状と、16時から一変してしまった自分の世界との間に挟まれ何も考えられなくなっていた。

あの衝撃から1週間が経ったが、実感が持てないままただひたすら2つの想いが交錯しているだけである。

まず率直な気持ちを言わせてもらうと、この先歳をとって今のように踊れなくなっても、6人で楽しそうに冗談言い合って笑ってくれれば私はそんなV6が好きだしそれで幸せだと思っていた。
でも6人の想いも同時に痛いほど分かる。
どんなに「奇跡のオジサン」と言われても、やっぱり人間だしこれから先今以上のパフォーマンスができるとは限らない。今この瞬間も目に見えない「老い」と戦っているのかもしれない。
「今がいちばんであること」という言葉の裏に、「史上最高の状態でグループを閉じる」という意味が込められていたのだと彼らの発表を聞いて知る。
個々の活動でもそれぞれが輝いている今、V6という経験を大切に抱えながらそれらの個活動を極めていくことが6人それぞれにとって最善なのかもしれない。
6人でV6。1人も欠けず25年守ってきた。誰かが抜けるならグループを閉じよう。
そんな決断ができた6人は最高にかっこよく、尊敬でき、大好きだと感じる。

だけど、やっぱり寂しい。いや寂しい以上だ。
中学1年のときに出会った衝撃に惚れ込み、着いてきてみたら離れられなくなっていた。中学、高校、大学と、生活のすぐ側にあった、自分の核にあったものがなくなってしまう。
本当に自分の中で大きな存在であったものは、なくなった場所をそれ以外のもので埋めることはできないのだ。だからどうしても、6人の想いを知ってなお、いかないで、ずっとろくにんでいて、と子供のようにワガママを言って駄々をこねてしまう。どうしようもなく溢れ出す涙にも抗えない。

6人の決断を受け入れ尊重したい気持ちと、自分にとっての大きな存在を変わらず留めておきたい気持ちがぶつかり合い、今なお心が波を打っている状態だ。


私を構成していたもう1つの存在、嵐は2ヶ月半前に活動を休止した。
活動休止発表から2年の月日をかけて5人は想いを伝え、たくさんの愛を届けてくれた。そのことには大変感謝しているし、とても濃密な時間だったと感じている。
それでもなお。私は5人の影を探してしまう。今見ることのできるメンバー1人1人の隣に勝手に4人を置いて、会いたいと思ってしまう。
私は5人の嵐が好きだし、6人のV6が好きだ。

そんな私が。
嵐の発表のとき、「”解散”ではなく活動休止だ」と、あれほど嫌悪感を抱いていた二文字に今まさに直面している。
今なお嵐に寂しさを抱いてしまう私が、あとたった8ヶ月で綺麗にV6にばいばいを言えるだろうか。
今度は「休止」ではなく、「終了」だ。
復活に希望を込めることはできない。
もう二度と6人でいる姿を見ることができない。心の中は嫌だ嫌だと泣き叫んでいる。

それでも。

2日後のラジオで健くんが言った。

「残された8ヶ月楽しむことを考えよう」

井ノ原くんはブログでこう述べた。

「あなたも入ってブイロクです」

V6のルールは「楽しむ」
V6を作る一員として、ルールを守りたい。
8ヶ月間全力で楽しむことを考えたい。

だけどやっぱり楽しんだ先にある未来を無視できず、時に進みたくなくなるから、まだ完全に飲み込めきれないけど、少しずつ笑顔で送り出せるファンになれるように歩き出したい。
情緒不安定な日々が続きます。時に涙も流します。それでも、日々削られていく一日一日になんとかしがみついて前に進めますように。

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