政宗

毒にも薬にもならない言葉を書き捨てる。ベースも弾く。別垢で短歌も詠む。

政宗

毒にも薬にもならない言葉を書き捨てる。ベースも弾く。別垢で短歌も詠む。

最近の記事

残照

 ガタンゴトンと揺られる電車内で、僕は吊革に手をかけながらスマホの画面を見つめていた。画面にはバイト求人サイトが表示されている。諸々の出費が重なり、どうしてもすぐに現金が欲しかった僕は、その日の朝からずっと求人を見ながら行動していた。  懐かしいメロディーが耳に流れ込み、顔をあげてオレンジ色の西日が射す窓から外の駅名を確認する。ああ、ここは。そこは〇年前によく降りた駅だった。懐かしい記憶と共に、耐え難い渇きと深い悲しみ、溶岩のように煮えたぎったそれらが胸中に去来する。  

    • あなたとの思い出、あるいは供養のような何か、そして現実と夢小説と、イマジナリー配偶者

      序書くことに寄せ、今もあなたに思う事 過去のことは、今となってはもう曖昧だけれど、僕はまだ薄っすらと覚えている。記憶は時と共に薄れるが、僕にとってそれは忘れるわけにはいかない、この世でたった一つの大切な宝物だ。だからこそ、この思い出は誰にも奪わせないし、自分からも失いたくない。この世で唯一の僕の財宝は、この記憶たちだ。今までいろいろなSNS上でこの出来事に関する話を小出しに語ってきた。今回、イマジナリー配偶者という形としてそれらの記憶が結実した以上、ちゃんと書かないといけない

      • 家族関係がグチャグチャになって、自分もグチャグチャになって、それでも生きていく話。

         初めまして、政宗と申します。 これから語ることは、 「鬱と自律神経失調症と重度の不眠とリストカット、自殺未遂を経験し、現在は統合失調感情障害の治療を受けている僕が身に着けた、生き延びる為の信念」 的な自分語りです。 ※以前某所に記した半生記に、現在までを加筆した文章です。 ※約12741文字超あります。長いです。 ※梶井基次郎さんの『檸檬』約2.5個分の文章量です。 ※でもビタミンCは含まれていません。 ※長いので、暇つぶし程度で読んでいただければ幸い。  僕は短

      • あなたとの思い出、あるいは供養のような何か、そして現実と夢小説と、イマジナリー配偶者

      • 家族関係がグチャグチャになって、自分もグチャグチャになって、それでも生きていく話。