03.勇気ちひろとは「泣き虫」である
悪意100%なタイトルだが、にぃにねぇねならもはやお馴染みだろう。タイトルに一言一句間違いなし。勇気ちひろとは「泣き虫」である。本人も配信中に自ら言及するほどなのだから、これはれっきとした事実だ。
正直に言って、外野がとやかく説明できるものではない。それほどまでにどうしようもなく、「なんでそんなに泣けんの?」ってぐらい泣くのである。配信中にも関わらず、リスナーの目も憚らず。
とはいえ専らゲーム実況と言えばFPS、たまにマイクラといったところで、涙を流すようなシーンとはそう出くわさない。当然、いつも泣いているわけではない。
しかし、少しでも湿っぽい雰囲気が配信中に流れ出し、その際彼女がマイクをミュートしたのなら、それはもうそういうことだ。とにかくとんでもない速度で感情移入するのである。涙RTAがあるなら間違いなく全一だろう。FF10のジェクトも慌てて駆けよるレベルである。
普段のハイテンションでやや強気な言動とのギャップに、思わず心を揺さぶられたリスナーも多いと予想する。当然、私もその一人である。
涙に限らず、喜怒哀楽全てにおいて推しは正直だ。その姿は、あるいは「我慢を知らない子ども」と、Vモデルの姿よろしくそう思われてしまうのかもしれない。
しかし、感情とは人が持つ脆さであり、同時に必要なものでもある。感情があるからこそ楽しいことが楽しいとわかり、また他人の苦しみを理解することができるのである。
ともすれば推しは、自分の強さも弱さも包み隠さず晒すことができる人間だといえよう。そういう正直な人って、ちょっと身近にはいそうでいない。同時に、苦しみを理解できるということは、それだけ人に優しさを分け与えられる人だという証明でもある。
そんな推しの速度目まぐるしい感情表現を観ていると、自然と「こんな人と一緒にいればずっと楽しいだろうな」と考えたりもする。厄介ガチ恋勢(自覚なし)の本領発揮である。ほんとキモくてすみません。
でも感情表現がはっきりしてる人は男女問わず魅力的だ。少なくとも私はそう考える。
動画クリップ等、そんな親切なものは用意しない。仮にも女性の涙である。そう易々と覗き見されては困る。
哀しみ以外の全ての感情においても、彼女の表現方法は実に豊かだ。そんな推しの表情や声色を観ていると、なんだかこちらももっと笑っていいし、泣いてもいいんだ、と、人間が実は自由であるということに気づかせてくれるようである。
ほら、そう考えると何だか
推してみたくもなりません?
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