2022.11/23 勇気ちひろ「PLAY ALIVE:Apex Legends Vol.5」

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W杯にて日本がドイツに勝利する歴史的な一面があった裏で、我が推し勇気ちひろもまた、「プレアラ5」という名の戦場を駆けていた。


個人的に引っかかるフックがあったので、忘備録も兼ねてさっくりと記事にしておきたい。



自らの記事で恐縮だが、全く同じメンバー「APEX HEROES」にてVol.4では見事総合優勝を獲得している。


一応メンバーを紹介しておくと、推しからしてIGLの神と仰ぐアルファさん、RUST配信から繋がりができたLEON代表の二人である。


さて、いきなり全五試合から総合結果を掲載してしまうが、下記の通りである。

チャンピオン-14キル
2位-5キル
12位-0キル
14位-0キル
5位-1キル
★総合三位

遮蔽物少なく開けた平地環境から安置取りが重要となる「ストームポイント」にて、推しが神IGLと仰ぐアルファさんの先読み采配がいかんなく発揮された結果、第一、第二試合とも素晴らしい好成績を残し、快調すぎるほどの滑り出しで今カスタムはスタートした。

しかし続く第三、第四試合にてまさのりchさんを筆頭に、強豪チームが牙を剥き始める。IGLにおいてもエッジは幾度となくカスタムにて適用される、間違いなく登場回数No.1の戦場。他チームもストポより立ち回りの知識、経験があるのだろう。アルファさんIGLも苦戦を強いられた結果に。

それでも総合ポイント的にはまだ優勝の頂が圏内に見える中、ラストマッチにてアクシデントは発生する。


マッチ開始直後から、チームの頭脳であるアルファさんが回線落ち。カスタムルール上、リマッチも適用されないまま試合は続行。実質デュオでカスタムに臨むという絶望的な条件を叩きつけられることに。

「これもまたカスタムの醍醐味」と言われればそれまでが、当人たちにとってはたまったものではなかっただろう。誰よりも痛恨だったであろうアルファさんは、チームメイト二人に「切り替えて頑張って!」と最後の一言を残し、そのままVCを遮断する。


たとえ場外からでもIGLは不可能ではない。それでも自らその場を退いたのはきっと、「ちーちゃんになら託せる」と考えたからだろう。

ラストマッチにて自ら神IGLと仰ぐ者からの、突然のバトン。これが台本ならよくできたドラマだが、残念ながら土壇場、苦渋の決断だったことは想像に難くない。

あわや夢の二連覇も彼方へと遠のく中、これまで培ってきた勇気ちひろの生存ムーブIGLが頂上の景色に手を伸ばす。結果としては5位-1キルとなったが、ボタンの掛け違いさえあれば十分に優勝も可能であった。

総合三位。優勝チームとは片手で数えられるほどの僅差に。


長い前置きとなったが、ここからが本稿の主題となる。さて一体、どこが私の琴線に触れたのか。まず下記クリップを観て頂きたい。


LEON代表のふり絞ったかのような声が状況の過酷さをよく表していると同時に、EzEzな勇気ちひろの声色が対照的だ。

今までも多くの配信の中で、彼女は自分自身を褒める、つまりナルシズムな言動があった。直近なら「Vの中で一番ワットソンがうまい」がそうだろう。もっとも、これは他者評価(えでんさん他)を経由してでの発言であり、また事実であることに少しの異論もないが。

私はただ、ちーちゃんというキャラが繰り出すエンタメの一つとして軽率に捉え、時には───正直な話をすると───むすっとしたりもしていた。勝気なのか弱気なのかよくわからないのもまた、私が彼女に対する魅力の一つと感じているが、しかし時にリスナーを煽り過ぎている。そんな気もしていた。

だが、今カスタムにて急遽IGLの交代を余儀なくされ、かつ一人欠けの実質デュオ、さらには二連覇できるかどうかまで懸かるプレッシャーの中、上記クリップにて彼女が発した、まるで余裕たっぷりな言動とは我々に向けて放たれたものではなく、ましてやLEON代表にですらない。


自分自身



に向けられた言葉だったのだ。おそらくめいびー。

今までも様々な記事の中で言葉にしたが、私からすると勇気ちひろとは、基本的に繊細で気弱な人だと捉えている。およそ人前で何かを披露するに向いていない。ここまで配信業を続けていることが奇跡的なぐらいに。

しかし勝負事には頑なまでに負けず嫌いというそのギャップが、ちーちゃんという十歳のキャラクター性にて類を見ないマリアージュに成功しているとも考える。両極端な二面性が魅力的だ。私がガチ恋勢と名乗り出す理由の一つでもある。

そんな彼女が、カスタムにて極限の状況の中、自らを鼓舞するために繰り出した言葉が上記クリップの「大丈夫」だったのなら。
今までの、まるでクソガキそのままな「だって私強いし」的発言の多くが、自らの自信のなさの裏返しによって無理矢理に絞り出された発言だったのなら。

さすがに多少は推しであるがためのポジティブバイアスがあることに否定しきれない。「そりゃ推しの言う事だから何でもいいように捉えるだろ」と思われてもしょうがない。

それでも私は、少なくとも今日まで勇気ちひろを推しと称する自分自身に対し、反省した。全てではないにせよ、あの、まるで得意気に話す自らの武勇伝とは嫌味でも、ましてやリスナーに発しているものではない。ただ自信のない己を鼓舞するための言葉、つまり魔法だったのだ。

その事実を今更ながらにして気づいたのだから、まったくもって恥じ入るばかり。申し訳御座いませんでした

事実かどうかは定かでなく、全てはただの憶測に過ぎない。しかしもしもこれが事実だったのなら、推し配信を鑑賞するうえでまた一つ新たな視点ができたこととなる。

さらなる勇気ちひろの魅力に気づけた今、これからの配信はもちろん、アーカイブを掘るうえでも楽しみができたこと、個人的ながら嬉しく思う。

時にナルシズムも生きる上で大切なこと。しかしそれだけではない彼女の言動に、これからも注意深く耳を傾けていきたい。

「深く考えすぎじゃない?」

ごもっとも。しかし、それが推し活というものだろう。いつだって世界の中心には勇気ちひろがいる。好きな人のことを考えずして、一体何を考える暇がある?

そしてやっぱり、私はAPEXで戦場を駆ける彼女が好きだ。この総合結果にて最も悔しかったのは言うまでもなくアルファさんだと思う。そうは思いつつも私は内心、少しわくわくしていた。


久しぶりにカスタムで勇気ちひろIGLが観られる
しかも、こんな土壇場の状況にて

なんの心構えも準備もなく、多くの目(リスナー)が集まる重圧の中、さらに開幕から一人欠けというハンデを背負いつつ、5位-1キルという結果。総合結果も含め、このカスタム内容、及び推しIGLにあーだこーだ言うやつは一人もいないだろう。いるとしたのなら、そいつはきっと火星人か何かだ。ちょっと何言ってるかわからない。早く火星に帰れ。

でも本当に帰らなきゃいけないのはきっと、カスタム中のワンセンテンスをわざわざほじくり返し、都合のいいように拡大解釈し、あまつさえ膨大なアーカイブの中からも何かしらを引っ張り出そうとしている、ファンのように見えてその実厄介リスナー、というかストーカーでしかない私自身なのだろう。すみません、私ってどこの星から来ましたっけ。どうしたら帰れます?


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