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満たされた承認欲求

先日他院へ紹介した患者さんの結果が返ってきた。その結果を踏まえ、研修医と担当の先生が検査室までやってきた。ほとんど検査室にはやってこない先生たちだが、私の専門分野である血液の標本に興味を持って見にきたのだ。一通り標本の説明をして、一緒に顕微鏡を見ながら先生の質問に答えていく。検査技術に関しては技師のほうが詳しいこともある。先生は「うちの病院にも優秀な方がいるではないか!!気になる症例がいたら積極的に教えてほしい。そしたら精査にまわせるからね!」と笑顔で去っていった。勇気がなかった私の承認欲求は満たされた。もっと努力して、一人でも多くの患者さんに貢献しようと心に誓った。部下にこう思わせる先生は本当にすごいと思う。自分の知識や立場を誇示せず、謙虚に若手の意見を聞いてくれる。そしてこちらの提案も素直に受け止めてアドバイスまでくれる。そんな素敵な人に私もなりたい。

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