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○○しかない時の○○は魅力がない

この「○○」部分に当てはまることはたくさんある。「選択肢をそれ一つに絞られてしまった時の“それ”に対しては魅力を感じにくくなる」という法則。

たとえば、
「お酒しかない時に飲むお酒に魅力を感じるか」
喉の渇きを潤したい時にお酒しかない。飲める物がお酒に絞られてしまった時のお酒に魅力があるだろうか。すまん、お酒を飲まないのでわからない。

でも実体験をもとにすると、
「チーズしかない時に食べるチーズに魅力はあるか」
某ピザ屋に1kgのチーズだけが乗ったピザがある。その話題性と暴力的なチーズの量に魅力を感じて、私は意気揚々と注文して食べた。3切れ目にさしかかったところで、あれだけ魅力的に薄黄色だったチーズはもはや光彩を失っていた。
1切れ目で「まだまだある!!!」だったのが、3切れ目では「まだまだある……」になった。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。
度がすぎるのは足りないのと同じくらいダメ。

悪魔のような提題だが、こういうのはどうか。
「自分が恋愛感情を抱いている相手(片思い・恋人)しかいない(世界だと仮定した)場合、相手に魅力を感じるだろうか」
難しい。現時点で交際関係にある場合はその想像がつかないかもしれない。フラれてもこの人以外に人間はいる、と考えてから惚れ込んで行動するやつはいないからなぁ。千差万別の存在しない「一人と一人だけの世界」にあれば、比較対象がないことは価値観が育たないともいえる。

「他に(容赦のない・不可避な)選択肢が多数あるからこそ、“それ”という一つの選択肢に魅力を感じることができる」のである。が妥当。

2ヶ月くらいの長期休暇も途中で退屈そのものになってくる。旅行や遊びの予定がたくさん入っていれば別だが、予定がない日しかない月は暇地獄だ。
逆に、仕事しかない日が長く続くと長期休暇がほしくなる。どれだけ暇地獄に飽き飽きした経験があっても、手のひらを返すようにすぐ休みがほしくなる。

このご時世、家にいるしかない状態が続くと色々なものが魅力を失ってしまう。ゲームしか時間を過ごすものがないと魅力も半減するし、寝ても寝ても怒られない時の睡眠はどこかのタイミングで「眠れない」時がくるし。

うわー、今頃アベックは「会えないの寂しい(泣)」「オレもだよ(泣)」とかメッセージ送りあってんのかー。寝る前に電話したりしてメッセージと同じような内容話してんのかー。うわぁーたすけてー。

新社会人としてスタートした直後に緊急事態宣言で(おそらく)一ヶ月ほど自宅待機になった。大学卒業して春休みがやっと終わったと思ったらこれ。
いろいろ吸収していかなきゃいけない時期にこうなると厳しいし、なによりも「予定がない日しかない」「家にいるしかない」の条件が重なってしまった。

残念なことに、人とメッセージを送りあったり電話をする予定はない。そもそも電話は苦手なので予定があったとしても乗り気じゃない。ワガママ坊やだわ。

人とたくさん関わる状況は苦手だし消耗するけれど、人と関わることがない状況は知らず知らずのうちに精神的な消耗が起こってしまう。人間って難しい。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。
カルピスは原液だけじゃ飲めないし。

そういえば、柿ピーの割合が6:4から7:3になったのはいただけない。めんどくさいけど、生活する上でちょうどいい割合を探ってみるしかない。

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