『ぷよぷよ』とは労働と社会のことだった
落ち着いたら遊びに行けるなどというのは幻想だった。今は『ぷよぷよ』でいうところの“相手が容赦ない連鎖をしてきてお邪魔ぷよが溜まりに溜まってる状態”だから、死に物狂いで自宅待機中のツケを消化するしかない。
延々とお上から流れてくる仕事を処理。
間に合わなかったりヘマをしたら、更なる仕事・タスク・負債が積まれて詰む。ぷよぷよとは労働や社会の構造をポップかつシンプルにしたゲーム。もはやこちらが“ツムツム”を名乗るべきではなかろうか。
いや、マジでキッツいんすわ。
やらないといけないことの雪崩れ込み。
『ぷよ(労働)ぷよ(社会)』だったんだね。
私がぷよぷよ下手な理由が明らかになった気がする。
病人の増発よりも経済を大事にする方向性に国や企業や世間がシフトしてからというもの、途端に忙しくなった。やらなきゃいけないことも当然だけど増えた。さっきまで「全消し」が狙えてたのに、すでに画面の7割はぷよで埋まってる。
しかも、「お邪魔ぷよ(上乗せされる仕事、タスク)」がぎっちり控えている。これに気がついた私はもうパニックだ。何から片付ければいいのかわからない。効率的に済ませるための「連鎖」なんてことを考える余裕もなくなる。
確実にひとつずつ消していくにしてもダメだ。手遅れ。ぷよが多すぎる。画面上部の「×印」のデッドラインに到達しようとしている。このままではマストの仕事やタスク一つ二つをこぼすことになる。さらなる焦燥。倒れてしまいそう。
もしかして「ばたんきゅー」ってそういうこと?
GAME OVER
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