【随想】終末のフール

昨日の爆笑問題カーボーイは
太田さんの小説
『終末のコメディ』の話
人類の滅亡の危機
災害か戦争かウイルスか
何かが原因で、人類は滅亡しかかっている
ウイルスに感染すると
眼球が飛び出て
瞼が閉じられなくなってゆく
瞼を閉じられないとは、
現実から目をそらせない
ということ
アパートの一室
ウイルスに感染した夫婦は
眼球が飛び出し
目を見開き
テレビに釘付けになっている
そこには
世界の様子を報じる
暗いニュースが流れている
そこに現れるコメディアン
テレビの向こうの
客の顔をいじる
なんだその鳩が豆鉄砲食ったみたいな顔は。
夫婦ふたりは
顔を見合わせて、思わず
ぷぷっと吹き出す
なんだその鳩が豆鉄砲食ったみたいな顔は。

こんなような話(うろ覚え)。
瞼が閉じられない、ずっと、目から光を取り入れ続けていると、人はおかしくなってしまう。
たまには、目を閉じて、闇の中で深呼吸することも必要だ。

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