【随想】半沢直樹 第10話「YouTuber」

無駄はなく
余白もない
怒涛の展開
息つく暇もない
一瞬たりとも
飽きさせてはいけない
離脱させてはいけない
YouTuberに
ジャンプカットなしで立ち向かう
テレビ局の本気
会話シーンでも
カメラは止まってはいけない
構図は同じではいけない
役者は百面相
表情を変え続け
1カットは極力短く
5分に一回は笑いを入れて
話がわかる最低限の筋だけで
本筋と関係ない登場人物の日常などは
すべて省略
主人公ですらあっという間に
剣道で精神統一、ストレスを発散し
悩む時間、迷ったり考える時間も描かない
心理描写は唯一長尺の土下座のみに終始し
行動として描かれる事実だけを
足早に展開する海外ドラマスタイル
飽和状態となり
コモディティ化するYouTubeに
一石を投じる
サプライズとハプニングが詰め込まれた
ソリッドなコンテンツ 
YouTuber半沢とYouTuber大和田のコラボ配信は
次に何が起こるかわからないライブ感でいっぱいだった
これが10年越しにテレビ局がネット界に突きつけた「倍返し」ということなのか

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