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わたしはヤングケアラーだった


のかもしれない。

友人と昔話をしながら、そう思った。


ここ最近、ヤングケアラーの話題をよく聞く。
大変そうだなあ、高齢化社会だもんなあ……と思って他人事のように思っていたが、もしかしたら自分もそうだったのでは?と思って、少しびっくりした。

確かに、わたしの母はずっと精神的にちょっと大変で、寛解するまで16年かかった。
そばにいたけど、ケアをしている自覚なんてなかった。

幼いころから母の機嫌を伺っていて(いつ豹変するかわからなくてこわい)、小学校三年生の頃に鬱を発症してからはずっと付き合ってきたけど、ケアをしていたか?と言われるとちょっと微妙。

まあ、母親が何もできなくなったから一人で何でもやるようになったけど、それだけ。

なんかな~被害者意識が強い気がする…と思いながら厚労省のヤングケアラーとはこういう子ですよ、といった表を見たら『目の離せない家族を見守っている子』という欄があった。

これには大いに当てはまる。
だっていつリスカするか、ODするか分からないし、精神が安定していない状態でわたしの制止を振り切って車で遠くに出かけてしまい、事故等起こさないか、死なないか不安だったから。

母親は何回か入院もしていたけど、そのたびにホッとしていたのも覚えている。

おばあちゃんが来てくれていたけど、そもそも母親が精神的におかしくなってしまったのはおばあちゃんのせいなのであんまり頼りにならなかったし…。

親にはここまで育ててもらった恩も感謝もある、生きるのが辛いのもわかる。
わたしはまだ経験していないので分からないけど、女手一つで人間一人育てるのはとても大変だったと思う。

わたしだってもう成人しているから、親はクソ!!!なんて叫んだりしないのだ。


だけど、どんなに理解と感謝はしても、わたしの時間を返してって思ってしまう。

昔から培ってきたことを活かして同年代がきらきらしている姿を見るたびに、ちょっとだけ惨めな気持ちになる。


ヤングケアラーがもっともっと周知されて、こんな子供が減りますように!



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