ポケモンアルセウスでモヤったので記録しておく

ポケモンレジェンズアルセウス、発売から二日目。プレイし始めてからも二日目。
ゲームとしてはまだまだ序盤だけど・・・すでにいくつか「あれ?」ってなっているポイントがいくつかあるので、今後プレイを進めたら疑念解消されることを願って、書き残しておく。

*現状:メイン任務「ヒナツの悩み」の途中。湿地帯でおばあさんキャプテンに会った後。

少しだけネタバレあり。たいしたことないけど。

ボールって無い方がいいんじゃないか?

見知らぬ土地でラベン博士に助けられ、ギンガ団の拠点で調査員として働くことになった主人公。
調査ではポケモンを捕獲したり、バトルしたりするのが必須だが、この土地の一般人にはそれができない。だが主人公はポケモンに対する恐怖心がないため、ポケモンに近づいてボールを投げることができる。それで重用されるわけだ。
ところで、この時代では、モンスターボールは最近発明されたばかりらしい。
その証拠に、先に活動していたコンゴウ団・シンジュ団の人々はボールを使わない。

一番最初に出会う「ギンガ団」以外の人物は、コンゴウ団のヨネ。彼女は相棒のゴンベと兄弟のように育ったという。つまりモンスターボールに収納していない。
同様に、そのあと出会う「外」の人々はモンスターボールに対して懐疑的だ。
だが、それに対して主人公は(台詞を発さないキャラなのでしょうがないけど)何も言わない。同意も反対もしない。またギンガ団の人、例えばラベン博士や調査隊隊長のシマボシも、何も言わない。

いや、なんで何も言わないんだ?

ギンガ団は他の二つの団体より後から来た新参者で、その上彼らの使わないモンスターボールという道具を使う。であれば、自分たちが道具を使う理由を随所で強調してもいいはずなんだが。
というか、プレイヤーとしても、普通にポケモンと出会ってコミュニケーションを取って、心を通わせることができるっていうなら、そっちの方が良い。出合頭にいきなりボールをぶつけて、無理やり懐に収めるなんでやり方はしたくないんだが。

(過去作ではモンスターボールを使うことが前提の世界だったので、そんな風には思わなかったけど)

今作では、最初のうちから野生のポケモンの危険性について強調し、そのために調査が必要だと説明している。ボールも安全な調査のために使う。それはわかる。だから、ボールの使用をやめないのは理解している。
けど、やっぱり変だ。ギンガ団の誰かがモンスターボールについて、「これのおかげで安全にポケモンの調査ができるようになった」とか「遠くからぶつければいいだけなんて、便利だよな」とか言って、もっとプレイヤーに「モンスターボールを使う必要性」を強調してくれないか?

そう思ったのは、コンゴウ団とシンジュ団のせいでもある。

もっと拒絶反応を示してくれ!

コンゴウ団とシンジュ団。彼らはモンスターボールを使わずに、ポケモンと一緒に行動している。
であれば、そもそも「モンスターボールなんて不要だ」と考えるのが普通だろう。実際、シンジュ団のリーダーであるカイは、「ボールを使って捕まえるなんて」と嫌な顔をしたこともあった(そのはず。たぶん、キングを鎮める前のシーンだったと思う。ちょっと記憶があいまい)。
だが、「力を確かめる」ためのバトルに主人公が勝つと、カイは「モンスターボールで捕まえた後にも、ポケモンと心を通わせることができる」と感心し、主人公に後を託すことにする。

なんでそんなにあっさり引き下がるんだよ!ていうかポイントそこなの?

そう思ったプレイヤーは私だけ・・・なのかもしれないけど。
でも、この文章はなんだかおかしい。カイはモンスターボールを使うことに懐疑的だった。でも、重要なのは「心を通わせることができている」ことをだけなのだとしたとしたら。
もしやカイの中では「モンスターボールを使って捕獲」イコール「無理やり捕まえて、無理やりいうことを聞かせる」という意味だったのか。
「ポケモンが(例えば体罰などのひどい調教を受けて)無理やり従わされていないのであれば、自分たちとそんなに変わらないし問題ない」・・・?

もしそういう考えなのだとしたら、私が「ボールなんて使わなくてもいいじゃん!」「むしろボールで無理やり捕まえる方が野蛮なのでは」と感じたのとはズレる。
そういえば同じシンジュ団のキクイは、直前のシーンで「ギンガ団の科学の力ってすげー!」と叫んでいた。これは「なんだ言わせたいだけかよ」と個人的には引いたシーンだが(なんせ今作、全体として話の運びが雑すぎるように感じるので)、要するにシンジュ団は「科学の力」そのものは使っても良いと感じている、と示しているのかもしれない。

いや、本当にそれでいいのか?だってそれぞれ、各エリアのキング(ヌシのようなもの)を大事にお世話してきているのに。そこに新参者でキングの世話もしていないギンガ団の、さらに新人である主人公にいろいろ任せすぎじゃないか?

そういえば、各団体の関係性も気になった。

なんでギンガ団を頼るのさ?

あるタイミングで主人公はコンゴウ団とシンジュ団のリーダーと引き合わされる。場所はギンガ団の団長の部屋。リーダーたちはわざわざギンガ団の団長に会いに来ていた。
もうここから不思議だったんだが・・・コンゴウ団とシンジュ団はそれぞれ、この土地に伝わるシンオウ様を崇めてこれまでやってきた。キングの世話もしている。一方でギンガ団はよそ者で、後からやってきて活動を始めた。
それなら普通は逆じゃないか?後輩が先輩たちをむやみに立てるのはどうかと思うが、なにせギンガ団はよそ者で後輩。それならギンガ団の方から、コンゴウ団かシンジュ団の拠点(または指定の場所)に赴く方が自然ではないか。

にもかかわらず、二つの団のリーダーはギンガ団の本部に、時間通りにやってくる。それで少し話したらすぐ帰る。うーん、あっさりしている。わざわざ会うなら、複数の重要な話があったんじゃないか、と思ったけど。

だが、ちょっと考えてみた。あの二人のリーダーがギンガ団団長のところへ赴いて自然に見える点が一つある。年齢だ。
ギンガ団の団長デンボクは、ひげをたくわえた着物姿の男性。年齢は不明だが、それなりに年を食っているだろうと思う。
しかしコンゴウ団のリーダーであるセキはまだ若造といった感じの男性。さらにシンジュ団のリーダーであるカイは若い女性で、小柄なので少女にも見える。
年齢にフォーカスしてみると、若者二人が「人生の先輩」を頼って会いに来るのは絵面としては自然に見える。まあ、どっちにしてもその「人生の先輩」は、主人公に任務を与えるだけなんだが・・・。
すごく嫌な発想だが、まさかストーリーとして、古参リーダー二人がそろって新参リーダーを訪ねる流れを違和感なく見せるために、この年齢設定にしたんじゃないよなあ。

ところでみんなポケモン恐れてないよね?

さて、主人公がギンガ団に入ることを許されたのは、ほかの人たちと違って「ポケモンへの恐怖心がなく、調査には適性があるから」。
野生のポケモンは襲ってくるから、一般人はみんなポケモンを怖がっている。実際にゲームでも、主人公もポケモンの攻撃を受ければ気絶して、拠点に送り返される。
それなのに、サブクエストでコトブキ村の人たちから受ける依頼が、わりと怖いもの知らず。
「あのポケモンが気になるから、図鑑ができたら見せて!」なんていうのはよくあるし、たぶんこれが一般人の通常の反応だと思う。
だが驚いたのは、「ちょうどいい漬物石が欲しいんだけど、イシツブテなんてよさそうだよね」って取りに行かされたり、「このポケモンがいたら、うちの写真館にもっと人が来るはず」って探しに行かされたり、みんなすっごい軽い調子でポケモンを欲しがる。
たしかにボールで捕まえた後なら、暴れもしないだろうけど(レベルが高いということを聞かないとかは、たぶん主人公にしか関係ないシステムだと思うことにする)。けどあまりに軽率すぎないか。本当は怖くなんてないんじゃないか?それとも科学の力でがっちり枷をはめているはずだから、危険はないって信じ切っているのか?どっちにしろ軽いわ!

軽いというか雑

ところで今作、話の運びが全体的に雑すぎないだろうか。ちょっとやってられない。
湿地帯の遺跡に入ったときも、いきなり背後から話しかけられて、何の脈絡もなく「今しかないから!」とバトルに応じさせられる。そしてバトルが終わってようやく、進行中のストーリーに関係のあることをしゃべる。だったら先にそれを言えよ。そしたら「情報提供した代わりに、バトルしてくれない?」ってもう少しうまく流れを作れたはずだ。
それだけでなく、一人のキャラが連続して台詞を言うときですら、いまいち話の前後がつながらなくて「何が言いたいんだろう?」と首をかしげることが多々ある。
おかげでまだまだ序盤なのに、やる気が起きない。草原を駆け回るポケモンたちは可愛いかもしれないけど、このゲームを進める推進力になるはずのストーリーが違和感多すぎて、かえってめんどくさくなってしまっている。

いや、しかし、楽しめる人はそれでいいと思う。というより、素直に楽しめる方がうらやましい。ゲームなんだから、楽しんだもん勝ちだ。

はー・・・。いったんFF14に帰ろうかなあ。

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