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ウリンの耐久性を何気なく知る。

20年ほど前に、イペやウリン、パープルハートを床材にし、オーストラリア・サイプレスを根太にした濡れ縁を作った。
特に耐久性とか考えずに、それで出来た濡れ縁を何のメンテもなく放置しておいた。
ある日ふと気が付くと、最初ものすごく紫の木肌がきれいだったパープルハートは、美しさのかけらもなく、風化していた。
その後数年後のある雨の後、なにやらキノコが生えていた。

キノコは木を腐食させる腐朽菌とまず疑った。キノコはよく見る、サルノコシカケのようにコルク状の固い腐朽菌の形状でなかったので、本当に腐朽菌か疑問だった。
キノコの箇所のウリンの床材をはぐると、根太のオーストラリア・サイプレスに腐朽菌の菌糸がびっちりついていた。
ウリンの方に付着してるように見えた腐朽菌の子実体。これは、よく見てもオーストラリア・サイプレスからなのか、ウリンなのか判然としなかった。

腐朽専門に研究されてる方に写真をサラッとおみせした時は、”これは、オーストラリア・サイプレスのくさりじゃあ?”と言われたが。

世間の常識やら、評判というものを物差しにしてしまうと、”常識外れ”を考えることができないと思った。

ウリンに付着して見えるキノコの場所が、腐朽している。

木材の耐久性に関する促進実験と実際は、ある程度似た傾向があると思うが、(例外のない法則はない)という言葉も思い出してみた。



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