見出し画像

先月”異素材を複合させてウッドデッキを作る場合”というテーマで小文を書いたが、実際過去,いや現在も、(耐久性にかなり差異のある樹種)で構成されたデッキを見ることが多い。

床板は、耐久性が高いとされる材料を使うが、構造材は普通の木材に、木材保護塗料を塗布した物、という組合せをよく見る。

床板はユーカリ系のハードウッドのジャラ。構造は無処理の米松。
柱のような垂直材では、水が滞留しないので、無処理でも、根元で腐朽することはあるが、途中は腐らない。梁、桁のような水平材は、無処理だと、かなり腐朽が早く進行する。
梁が腐朽で沈んだと思う。そこで床板の合わせ目で段差が付いている。

ハイブリッドで、構造と上物の材質が同じ耐久性をもつならいいが、材質違いで作る場合、構造を主体に考えるべきである。

予算がキリキリという場合でも、構造だけでも、品質のひくいものでやらない方がいい。

こうした、へんてこなハイブリッドを昔も今もよく見かける。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?