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フィールドワークを徹底的に。

外部使用の木材の腐朽診断。これは、13年ほど前に東京都の江戸川区の公園にて、行ったもの。

木材の含水率を調べてみる。この機材は、当時論文にて、表皮から2cmくらいまでの含水率を出すということだった。含水率計の中には、表面だけの含水率を測定するものもあるためやすくなってる。

内部2センチ程度でも、含水率が異常に高い物は、木材の細胞が腐朽によって壊れ、水をためやすくなってるから、今現在腐朽、または腐朽可能性を疑うわけだ。

ドライバーで刺してみる。あるいは、打診測定と言って、たたいてその音で推理する。

よく昔、機関車の鉄輪を叩いて、異常音がないか?ベテランの検査官がやってたような、簡易な診断に見えるが、慣れてくると、音の違いに敏感になる。

医師の診断で、聴診器を未だに使ってられるベテランの先生もおられるが、この音で異常を検出できるのだ。

レジストグラフという、針で木材内部を穿孔してその抵抗値がグラフ化され、内部腐朽を調べる。(ハードウッドなどに、心腐れがあるので、そういう場合便利だ。)

超音波で、音の伝達スピードで、腐朽を確認。細胞が腐朽で破壊されてくると、伝達スピードが遅くなることを利用したもの。

木材の腐朽確認は、メンテナンスにおいて欠かすことのできない作業。

ウッドエクステリアを作るときの工法など、耐久性を持たせる工法の創出、あるいはメンテナンスの時

実践と理論がないと、意味がないと思う。再現可能が科学的意義なのだから、そうした理論と実践で作業して、耐久性を担保させるわけだ。



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