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岡山城の小橋

岡山城内の公園にある木造橋で、古い和風デザインで面白いな、と思ったが、耐久性の工夫はあるだろうか?と思ってみてたら


根太を支える、もっとも重要な木質の橋梁の上に金属のカバ-がされていて、直接根太と橋梁が重ならない工夫をしていた。重なる箇所の水分が、腐朽に適した含水率にしてしまうことは、十分承知されていて、それで金属でカバーしたのだ。
更に接写すると、この金属は、銅板。
ここに意味がある。銅板によって、腐朽菌が増殖することを抑制している。
銅食器、銅板葺屋根、手術室のドアの取手、10円玉の銅、その他諸々の場面で
応用されている。
木材の保存剤の主流も、銅イオンを浸かったものだけに、納得した。
食器で、銀食器もあるが、銀も抗菌目的で使われるが、高額になるため、
腐朽しにくいようだ。ステンレス、カラー鉄板は水分の入りにくさという点で
合理的だが、+腐朽菌対策という効果はない。

話は、飛ぶが、銅の錆びの緑青の有害説が長い間あったようだが、上野にある(銅センター)にいき、伺ったことがある。
昭和58年にこの有害説は誤解だと、論争は終結したという。

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