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適正な材料を選ぶ時に必要な条件

ある用途でどんな材料を使うべきか?選択するのは、今のように情報が多すぎる時代はネットで調べれば調べるほど、深い草むらに分け入って入るようで、着地点を迷う。ウッドエクステリアをやっている自分たちは、本物の木に耐久性を持たして作る、だけをやってるので、広げられる用途で、適正にひろがればいいな、とおもうだけだが。
横浜港の山下公園そばの、船着き場の床は、今は人工木(wpc)で作られていた。

そばの、ボードウォークは、ハードウッドのイペ。

ボードウォークは、ハードウッドのイペが多い。お台場は、以前はセランガンバツで出来ていたが、今は人工木(WPC)に作り替えられている。不特定多数の人々が行き交う場所は、歩く時の擦れなどの摩擦係数など考えれば、コンクリートで作られていた過去なども”正解”といえるが、質感的に木のイメージで柔らかな空間を作り出せる意味合いは、こうした観光地では必要だろう。

森林総研の研究者とのやり取りのひとつだが、自分が100年耐久性をうたわれていたハードウッドのボンゴシ材の腐朽例(愛知県蒲郡市の海べりのボードウォーク)の写真をお送りしたことへのご返答を頂いた。

研究者の個人的意見ではあるが、デッキについて、(公共施設は高耐久性樹種かWPC、一般住宅用には保存処理した国産材が理想)と、ご意見をいただいた。爾来、環境問題も含め、自分は保存処理の国産材に傾倒して、耐久性や構造、デザインに特化していくことにしたのだ。

当時の、吉村教授のお話になった、一番したの行の”私は耐久性の高い樹種を無処理で使うより、国産材に注入処理(保存処理)した方が信頼性が高いと思う”に大いに力づけられた。


木という素材は、感性の素材であるのだという理解でいる。


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