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三河御津マリーナ工事前


以前、工場から近い豊橋港の輸入材木の保管のあり方を見に行った後、豊川市の御津マリーナのデッキを見ていた。

切断面から、ボンゴシ材とわかった。特に海っぺりのデッキには、腐朽菌、シロアリ以外にフナムシも来るので、ハードウッドが選好された。

切断面みれば、心腐れの様子がよくわかる。
日本に入って来たのは、おそらく1990年前後と思うけれど。
"オランダで100年ほど耐久性があった”という触れ込みで、デッキという未知の燎原の荒野に、一挙に広まったことは記憶に新しい。

その後、腐朽菌の種類が西洋と違い、ボンゴシを加害するので、思ったほど日本での耐久性は低かった。

その後、ボンゴシの居場所は減ってきた。
”史上最強の木材”レベルの触れ込みで、入ってきたものが、一挙に奈落に落下したように見える。

御津マリーナでは、ボンゴシの弱点を知った上で、またボンゴシで作り替えている。
耐久性を知った上での使用、ボンゴシの構造耐力の優位性を秤にかけているように思う。
樹種の弱点を知った上で、多分防御策も出来てきているのだろう。解体しつつ、制作していた現場をみて、ボンゴシには頑張って欲しいと思った。


三河湾で特に海水がボードを濡らすところ。淡水と海水ではまた、条件の厳しさが変わる。
海水の方が、条件は厳しいのだ。
マリーナとしての雰囲気は、人工物でないだけ、景色さえも、情感を伴う。


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