見出し画像

思い出の2004年の浜名湖花博

ちょうど、2005年に愛知万博が開かれるという時期で、花博にそれほど興味のない方には、万博と間違えられる。

”庭”という雑誌に、浜名湖花博が特集されていたのを、後から教えて頂いて購入しました。
ガーデニングが日本でも、認知されてしばらく経ってのことでした。


外国の方が半分で、6作品のコンペだったと思います。チェルシーガーデンショーのゴールドメダリストが欧州のガーデニングを披露されていて、魅力的な庭を作庭。
私たちは、出店メーカーさんに依頼を受けて、ウッドデッキ部分を 
担当させて頂きました。
博覧会で、半年の公開。公開前に、コンペの成績発表がありました。
デザイナーの方と、何度も打ち合わせ。ネオ・和風ともいうべき和式の庭園ですが、
デッキは、古民家の縁側のような微妙な照りが必要だと思い、
飛騨高山の白川郷、荘川村の古民家の床の色具合をイメージして、
床の塗装色を作るとこから始め~外光の照り返しの薄い光をニスをまだら塗装にして、リアルさが出てきた。井伊谷の龍潭寺の小堀遠州作と伝わる庭園をみる、回廊が大変参考になった。
庭をくり抜かれた壁から望める。瓦の木端立ての延長線が広がりを生む。
M君の後ろに、水琴窟。
中国の唐時代の詩人、李白の(静夜思)のような
環境であれば、水琴窟の不思議な音を聞きつつ
心に映りゆく情趣を楽しめただろうけれど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?