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1998年頃から、定期的に八重山諸島の西表島に行っています。

八重山観光気分は、西表島行きでは、全くなくなり、(西表熱帯林育種技術園)だけが目的になっています。

アジアの熱帯雨林には、フタバガキ科の樹木が多く、殆ど天然更新。
(仲間には、有名どころの、セラヤ、メランティ、アピトン、ラワン、セランガンバツがあります。)
つまり、植林で蓄積量を増やすことができないのだそうで、
この種の熱帯雨林の樹木の生態もはっきりしていないので、育種を
どうするか?がまだ見えてこないそうでした。
育種技術園には、チークが植わっていました。まだ小木なので、あの高級内装材に使われるチークとのイメージが結びつきませんでした。
葉が大きく、まるで里芋の葉っぱのようで、イメージが狂ってしまいました。
このチークは、天然更新で自然に蓄積量増やすだけで無く、植林できるという利点があります。
八重山という亜熱帯では、栽培が難しくいとのことでした。
21世紀は、資源が持続し、地球環境を壊さないが重要。
・・・壊してるのは、よくよく考えれば、人類のように思えます。地球環境を住みよい世界に変えるのも、人間でありたいです。
耐久性の高いチークといえども、若い木からとったチーク材は、辺材が多く、辺材はどんな高耐久性の熱帯材でもそれほど耐久性もなく、腐朽は心材より早いのです。上の右写真の白部分が辺材。
ミャンマーの天然林の、ミャンマー・チークと植林木のインドネシアのジャワチークの各部位における、質量減少試験。

・・・・カワラタケは、(白色腐朽菌)で、オオウズラタケは、(褐色腐朽菌)で、腐朽実験の重要な供試菌です。
質量減少は、腐朽の指標としています。

結論的に、若いチークは辺材が多いので、高耐久のチークといえども、耐久性は低いです。

心材はこの両者に差はないようです。


石垣から船で40分で、西表島に行ける。イリオモテヤマネコも棲息。



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