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毘沙門天の隠しソフィア

さて、クババの匣の続きです。

①日光東照宮に隠されたスペース・テクノロジー

クベーラはインドの神様で北方の守護神。日本では毘沙門天として知られています。本来は財宝の番人なのですが、中国に伝わり戦神の性格を持つようになります。そのため、日本で武士から絶大な人気があるのです。
徳川家康も信奉者の1人なのですが、彼が毘沙門天に守らせた財宝とは、あの徳川埋蔵金なのでしょうか?

しかし、あれだけ探しても見つからない徳川財宝金。どうやら財宝とは金銀財宝の類ではないのです。

江戸の北に位置する日光東照宮。その奥の院に眠る家康自身が財宝なのです。
財宝とは知識。知識とは不老不死のテクノロジーを意味しているのです。

死兆星が北斗七星の傍に見えたら死期が近いという話があります。それは、北極星が生死を司る星であることに由来しています。北斗七星は北極星の側にあるので、あれは天皇大帝(北極星の神格化)の乗り物であると、古代の中国人は考えました。

日光東照宮は北極星の宇宙エネルギーに直でアクセスできる、当時としては最先端の不老不死のシステムだったのです。
こんな写真を見たことはないでしょうか?

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日光は江戸(東京)から見ると真北に位置し、日光東照宮陽明門の中央真上に北極星が輝いています。東照宮を拝礼するとき北を向いて拝礼するのは、すなわち宇宙の最高神である北極星を拝礼することになるのです。
こうした北極星崇拝のネットワークは古代から世界に広がっていたと考えられます。

北極星は動かず周りの星々が周回するので、天を支配する最高神とされたのですが、じつは不動ではありません。
孔子が北辰と呼んだ北極星の場所には現在何もないのです。
地球は水平に回転していない。グラグラとコマのように軸がズレながら公転している。いわゆる歳差運動という現象があります。だから北極星の位置も変わる。変わるんだけど、それは物凄く長い時間をかけて変わっていくことになります。

その時間とは、なんと約26000年(プラトン年)かけて北極星は一周するのです。

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現在の北極星は、こぐま座のポラリスですが、約4800年前(紀元前2800年頃)には、りゅう座α星のあたりに位置していたのです。
さて、気が遠くなるような話のついでに、星座の由来について触れておきましょう。

②こぐま座の正体

こぐま座の由来は、おおぐま座とセットで語られます。
一般的に知られているのは、呪いで熊に変えられたカリストとアルカスの母子の物語でしょう。

カリストは月の女神・アルテミス(ダイアナ)に仕えていた、大変美しい女性でした。その美しさに心を引かれた大神・ゼウスはカリストを愛し、ある日、アルテミスの姿になってカリストへ近づきます。
やがて、カリストはゼウスの子どもを授かりますが、これを知ったアルテミスはカリストを追放してしまいます。
しかし、ゼウスの妻であるヘラの怒りは更に深く、とても治まるものでありませんでした。
ヘラの怒りはカリストに向けられ、呪いをかけた魔法によって、美しいカリストを一頭のクマの姿に変えてしまいます。
カリストは驚きと悲しみばかりですが、どうすることもできません。
その姿を恥じたかリストは、ひとり深い森の中へと身を隠してしまいます。一方、残された子どもは親切な人に拾われて、すくすくと育っていきます。
名前をアルカスと言い、20年の後、立派な青年に成長します。
アルカスは腕のよい狩人として、毎日森の中で獲物を追っていました。
ある日、アルカスは一頭の大きなクマに出会います。
稀に見る大きなクマで、アルカスを見つけたオオグマは、大きく手を開いて、叫び声をあげています。
アルカスは、すかさずオオグマ目掛けて矢をつがえます。
しかし、このオオグマこそが、姿が変わってしまったカリストだったのです。カリストは立派に成長したアルカスだとすぐに分かり、喜びの声をあげて、両手で抱きつこうとしているのです。
けれども、アルカスにはこの事がまったく分かりません。
ただ、恐ろしいクマが叫び声をあげ、襲いかかって来るようにしか見えません。あわや、アルカスが矢を放とうとするとき、激しい竜巻が起こります。
すると、たちまちアルカスの姿もクマに変わり、母子のクマは共々、天空へと舞い上げられてしまいます。この竜巻はゼウスが起こしたもので、天上からこの様子を見ていたゼウスが、母親に矢を放つことを見るに忍びなく起こしたものだったのです。
こうして、ふたりはおおぐま座とこぐま座になって、夜空にその姿を輝かせているのだと伝えられています。(星座図鑑より)

日本では、おおぐまがカリスト、こぐまがアルカスといわれますが、欧米ではそうではないようです。カリストはおおぐま座になりますが、アルカスはこぐま座ではなく、うしかい座になったとされています。
では、こぐまとは一体誰なのか?

別の説を見てみましょう。

紀元前3世紀頃のギリシャの詩人アラトスは、著書『ファイノメナ(Phaenomena、現象)』で、ディクテー山でゼウスを育てたニュンペーのキュノスラ (Cynosure) の姿であるとする話を伝えている。
キュノスラはヘリケーと共に、ゼウスの父クロノスから匿ってゼウスを養育したことを称えられ、ヘリケーはおおぐま座に、キュノスラはこぐま座になったとされる。
『ビブリオテーケー』の著者偽アポロドーロスは、ゼウスを育てた2人のニュンペーをアドラステイアーとイダとしており、それぞれおおぐま座をアドラステイアー、こぐま座をイダに見立てている。(Wikipediaより)

ニュンペーとは下級の女神で、ギリシャ神話にはよく出てきます。
カリストもニュンペーでした。
しかし、カリストと違いこちらのニュンペーは、なぜクマになったのかはよくわかりません。

そして、ディクテー山とは通称「イデ」と呼ばれるクレタ島にある山のことです。

このイデ山。
イーデー山、イダ山等とも呼ばれるますが、クレタ島だけではなく、トルコにも同じ名前で呼ばれる山があるのです。
チェケル人(海の民の一派)が両方に関係しているようですが、とにかく神話伝承に事欠かないホーリーマウンテンという点で共通します。おそらく、同じ信仰で結ばれていたに違いありません。

じつは、トルコのイデ山は、大地母神キュベレー信仰の山だったのです。

③クババの匣が開かれるとき、人類は?

キュベレーの名前は「知識の保護者」という意味を持ちます。知識=財宝であれば、クベーラとキュベレーは同じ神ということになってきますね。
武神化したクベーラ=毘沙門天とキュベレーは性別こそ違うが、強そうという点で一致しているように見えます。

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キュベレーの従える2匹の獅子は毘沙門天の踏みつける2体の邪鬼に相当しているかのようです。

インドの神話では、大洪水で海に沈んだ財宝は、ナーガ族のものでしたが、乳海攪拌の際にデーヴァ族が取り戻し、クベーラはその宝物を監視する役割となります。
この神話は様々にアレンジされてきました。知識を司る蛇あるいは竜から、その宝を奪う神話です。
乳海攪拌はヒンドゥーにおける創世記で、竜王ヴァースキを山に絡ませ綱引きして不老不死の霊薬アムリタを作るという話です。
創世記といえば、エデンにも蛇が出てくるし、不老不死になれる「生命の樹」というのがありましたよね。
今一度、思い出して欲しいのは、天の北極は、約4800年前(紀元前2800年頃)には、りゅう座α星のあたりに位置していたということです。

つまり、知識はドラゴンの手から女性の手へと託されたのです。
それは神の母、クババの持つ匣の中に隠されています。

匣が何を意味するのか?

おおぐまとこぐまを母子とする説は西洋では一般的ではありません。しかし、2体のニュンペーに体格差があったという話もありません。これは匣の謎への手掛かりです。

小熊ではなく子熊、つまり2匹の熊を母子だとすると、見えてくることがあります。キューブとは子を宿す匣、子宮部(シキューブ)を意味しているのではないでしょうか。だとすると、母は子を産み、その子は知識を有する特別な存在になるはずです。例えば、英雄や救世主のような存在ではないかと。

北極星のサイクルがこぐま座に移動した時代に、イエス・キリストが生まれたのは偶然ではないのでしょう。

現代のテクノロジーが今、古代のスペーステクノロジーを可能にしようとしています。

そこに誕生する新たな人類。それこそが、時代を切り開く英雄もしくは救世主になりうるかもしれません。

ちなみにキュベレーがイニシエーションを授けた相手はディオニソスだとされています。ディオニソスは仲間のサテュロス(パーン)と共に悪魔崇拝の原型を成した神です。つまり、知識は悪魔崇拝と見做されるフリーメイソンやイルミナティに受け継がれているということなのです。

次回、毘沙門天だけではなかった!もう一つの知識の番人がコロナ危機を救う?の巻。

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