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本の収納に最適なダンボール箱のサイズは390mm×225mm×155mmかもしれない

結論

 本の収納に最適なダンボール箱のサイズは 390mm×225mm×155mmだと思う。異論は認める。
 幅と深さは菊判のサイズ、長さは四六判2冊に相当する。
 私はアースダンボールの以下のページで、長さ 390mmを指定して買った。

菊判サイズ単行本(横並び)+3mm設計段ボール箱|【オーダーダンボール】
https://www.bestcarton.jp/packing/box/Y0016.html

なぜ、このサイズにしたか(読み飛ばしてもOK)

 日本全国の読書愛好家のみなさま、こんにちは。
 きっとあなたも「〇〇君はいつも本を読んでいてエライね! 何冊くらい持ってるの?」と訊かれてイラッとなり「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」と古典文学から引用しそうになる衝動を堪えたことがあるでしょう。

 実家へ送るとき、押入れに隠すとき、古書店へドナドナするとき。
 人生のさまざまな場面で人は本をダンボール箱へ詰めます。
 いわゆる「みかん箱」(400mm x 300mm x 250mm)に本を詰めた経験はあるでしょうか?
 本には中途半端すぎるサイズにきっと歯噛みしたことでしょう。
 一口にダンボール箱といってもサイズはまちまちです。
 手近な箱へ適当に詰めていると押入れはテトリス末期状態になります。

 たしか三、四年前のことになりますが(つまり、この記事を書くつもりで面倒くさくて三、四年ほったらかしていた)私はふと「本に最適なサイズの箱をたくさん買って、それに詰めて積めばきれいに収納できるぞ」と思いつきました。
 ダンボール箱の入手は問題なし。個人がサイズを指定してダンボール箱をネット注文できるサイトはけっこうみつかりました。
 しかし、本の収納に最適なサイズって、どんだけでしょう?

 人によって事情は異なると思いますが、私が所有する本のサイズはざっくり以下がありました。
 はい、ここからの話、でっかい美術全集とか豆本とかは除くことにします。

  • 活字本

    • 菊判(150mm x 220mm)

      • 文芸雑誌や学研まんがに使われるサイズ

    • 四六判(127mm x 188mm)

      • 文芸書などに多いサイズ

    • 新書判(173mm x 106mm, 出版社やレーベルで異なる)

      • いわゆるノベルス

    • 文庫判(105mm x 148mm)

      • 文庫のサイズ

  • コミック

    • A5判(148mm x 210mm)

      • ワイド版とも呼ばれる、四コマ漫画や愛蔵版に多いサイズ

    • B6判(128mm x 182mm)

      • 大人向けコミックに多いサイズ

 上記を眺めていると「菊判とA5判はサイズが近い」「四六判とB6判もサイズが近い」「菊判の幅は文庫判の高さとほぼ同じ」ことがわかりますよね。
 だったら……幅と深さはいちばんでかい菊判に合わせ、長さは四六判に合わせればちょうど良いのでは?

実際に詰めてみると、こんな感じ

 というわけで、注文して届いた箱はこんな感じです。
 千両箱のような、片手で小脇に抱えて逃げられるサイズですね。
 ご存知のとおり紙は世界でいちばん重い物質です。本をみっしり詰めた箱は鈍器です。人を殺せます。
 ですがまあ、これくらいのサイズなら「よし、持ってやるか」という気になります。


 菊判を入れるとこんな感じ。
 どこのご家庭にもある諸岡卓真『現代本格ミステリの研究』と、諸事情により手放せない二十三年前の『ユリイカ』です。深さがぴったりですね。


 四六判だと、ちょっとぎりぎりですが縦に二冊入ります。
 上に若干の隙間ができるので、他の箱を上に積むときは他の本を入れましょう。
 どの角度から見ても怖い『Another』であった。


 残念ながらノベルスだと隙間が多いですね。


 文庫だと縦に背を向きあわせて二段入れるとみっちり入ります。
 まあ背のタイトルや著者名が見えなくなるんですが、箱に詰める前に写真を撮っておけば良いのです。
 佐々木がこんにちはしているのは気にしないでください。もしくはこんにちはを返してください。


 A5判は菊判とほぼ同じ大きさなので、やっぱりぴったりです。
 ちなみに、私はこんなふうにポストイットに記号を書いて、本と一緒に撮影しています。
 ポストイットは剥がれないよう、強粘着タイプが良いです。
 ワシも若い頃はきららにお布施して支えていたものじゃよ……。


 ぼざろはワシが育てたんじゃー!
 ハッ、いまなにを……えっと、大人向けのコミックだとこうです。
 これも上に隙間ができるので、つぶれないよう本を入れたほうがいいですね。
 祝! 伊藤明弘『ワイルダネス』13年ぶりの新刊刊行!


 はい、おしゃれなクローゼットのおしゃれじゃない使い方です。
 さっきのポストイットは、こんなふうにダンボール箱に貼ります。
 本を探すときは、まず写真で目的の箱の記号を確認して、それから箱をとりだせば良いわけです。


 ひとつの箱に入る冊数は、目安としてはこんな感じ。
 当然ですが本の厚さによって全然異なります。あくまで目安。

  • 活字本

    • 菊判 20冊くらい

    • 四六判 15~20冊くらい

    • 新書判 30冊くらい

    • 文庫判 50冊くらい

  • コミック

    • B6判 30冊くらい

    • A5判 20冊くらい

 それではみなさま、良い積読……いや、読書ライフを!

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