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初春歌舞伎公演【昼の部】 2024/01/27

※役者さんが呼び捨てだったりさん付けだったり、人によって違いますが、それは区別をしているわけじゃなくて、普段から何故かそうなってるだけで、他意はありません。同じ人でもいろんな呼び方する時があります。みんな大好きです。

最近は、千穐楽ばかり行ってます。
本当はにざ様の仰る通り、初日〜中日〜千穐楽、と通いたいんですよ・・・
でも時間もお金も体も余裕がなくて、それが出来ないのが口惜しい・・・

この日は、母の椿柄の着物を着て行きました。
中の装飾もお正月の賑わいです🎵

推しの高麗屋が、昼夜通して出ている時は、当たり前に昼夜通して行ってますが、周囲には、「腰が死なない?」って心配されます。
私、座りっぱなしでも平気なんですよねぇ。むしろ、昼夜通しで行った方が、効率いいくらいに思ってる😅


當辰歳歌舞伎賑

新しく振り付けされた踊りだそうで。御宗家と趣味が違うんだな、と思ったり😅
ただ、踊りの先生にお話したら、仕事だから振付しないといけないけど、いろいろ制限もあるだろうから、できる範囲に限りがあるのよ、ということを仰り、なるほどね、と思い。
まぁこれはご祝儀的に、賑やかな踊りね、という感じ。
役者の個性も見られるので、そういう意味では楽しいですね。

荒川十太夫

2022年10月初演も拝見し、その時もとてもいいお芝居だなぁ、と思いましたが、再演もすごく良かったです!!
三列目で観たからか、十太夫の苦悩がよく伝わってきたし、最初に吉之丞さんこと杉田様に行き合ってしまった時の、十太夫のこれでやっと解放されるかも、みたいな、安堵にも見えるようなお顔、良かった〜。

花道で切腹の場に向かうところの左近くんが、一言も台詞がないのに、佇まいだけで、めちゃくちゃグッときて。2回目だから彼も深めているんだろうけど、それにしても素晴らしい・・・

中車さんも、評判に聞いていた通り、良かった。どうしても初演の四代目猿之助とちょっと比較してしまうところはあったけど、だからといって、よくなかったとかそういうことはなく、それぞれの堀部安兵衛がそこにいて、どこか悟ったような雰囲気で、最期を迎える。
それを見つめる十太夫も、ねぇ😭

猿弥さんと亀蔵さんは、お二人とも同じお役を2回目だけど、このお役はそれぞれお二人にぴったりで、そのままお役が舞台で生きている気がしました。

狐狸狐狸ばなし

SNSで賛否のあった演目。幸四郎さんが出ていることもあり、これだけは、幕見で一度観ていましたが・・・
個人的には、幸四郎さんがひたすら可愛こぶりっこしてきたので、脳内がそれに支配されており😂

確かに、現代の感覚では、ちょっと際どいところもあるお話だけど、私は平気だったかな。
もしくは、拝見したのが千穐楽だったため、練られてきた結果、初日の方とは受け手の感じ方も、少し違ったのかもしれません。
最後の方に「ええおもちゃが手に入ったと思うてまんのや」(だったかな?)っていう台詞が出てきて、んー、なんかその台詞はダメ、と思ったけど、それ以外は普通にお芝居として楽しめたし、人によるのかな?
伊之助も伊之助、おきわもおきわ、ほんとどっちもどっち😂

とにかく、右近演じるおきわちゃんが気を失って、どうしよ〜、って伊之助が考えるところ、両方の人差し指を立ててほっぺにあてて、「う〜ん」って可愛こぶりっこして悩む伊之助(幸四郎)、クッッソかわ😮‍💨
そして千穐楽も、おきわちゃん「あんなでっかい赤飯食わせやがって!!」って怒ってました😂おきわちゃんが、元気におっきなお口開けるから〜・・・w
一生懸命もぐもぐしてたの、かわいい😂

染五郎くんも、一層キレッキレだった!!隠しきれない身体能力の高さ。
あんなにコメディ上手なんだ!!血は争えない😂
昔に比べたら、本当に上手になってきた。昔といっても、2019年の風雲児たちを観た時と比較しているので、そこまで昔でもないのだけど・・・でも5年前か。5年でこんなに化けるなんてね〜。

風雲児たちの時に、共演したやっしー(八嶋 智人)にお芝居をいろいろ教えてもらって、師匠と思っている、なんて言ったりもしてたけど、あれは本当にいいきっかけだったんだろうな。
こんなに全力でコメディできる子になるとは思ってなかったwww
もちろん、ちゃんとしたお役も出来ますよ!!俳優祭で観た松王丸、度肝抜かれたもの。王道の王道、そして滲み出るお祖父様(二代目白鸚)。あんなに太く演じられるんだ!って思った。素晴らしかった。あの松王丸を観たこと、一生自慢する。(鷹之資くんの梅王丸と、左近くんの桜丸も。あの3人で歌舞伎座でやって!!!)

話が逸れたけど、染五郎くんもきっと素直に吸収して、自分の中で練り上げて外に出しているんだろうな。
本当に今後も楽しみだよぅ。

あと触れておかないといけないのは、青虎さんwww
青虎さんが娘やるの!?ってびっくりしたし、お役として出てきた時もやっぱりいろんな意味でびっくりしたwww
観に行く前に、福助さんのSNSで見ちゃって、その時も爆笑したけどもw
ブロマイド、いくつかある中で<売り切れご免>がついてましたね。そしてその札が付いているお写真が、「だよね!(これ選ぶよね)」ってお写真だったので、一人で木挽町広場で見たときに、心の中で爆笑してましたw
おそめちゃん、良かったなぁw

きん様(錦之助)が重善だったの、あれも配役が良かったですね。
「どうして女にモテるんだろうなぁ」っていう台詞、違和感なし!!!
ですよね!って思ってしまうw

最後の右近の三味線とお唄は、ご褒美ですねぇ🥰
今度の自主公演に、そういうコーナーでいいから、入れてくれないかなw
めちゃくちゃ忙しそうだけどw

本当に楽しいお芝居だった。
十八代目の勘三郎さんが伊之助やった時に、今回染五郎くんが演じた又市を幸四郎さんがやることになり、勘三郎さんに「大丈夫!あーちゃん(幸四郎さんのニックネーム)出来るから!」って言われた、と。
幸四郎さんが、自分の芝居でお客様に笑っていただく経験をしたのは、それが初めてだった、と仰っていて、思い出のある演目でもあったのかな。
テンポや間も良くて、一座のお芝居として、しっかり出来上がっていたなぁ、と。
やってる方も、面白おかしくやれたのかな?雰囲気が良くて、すごく楽しいお芝居でした!

夜の部に続く。

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