カメラの多マウント運用をして良かった
自分はカメラを何台も、しかも様々なマウントを節操なく持っている。少しは持ち物を絞った方がいいのではないか、と悩むのだが、そのたびに思い直して売らずにいる。
今回はその理由を記そうと思う。
マウントに縛られずにカメラを選択できる
各メーカーから魅力的なカメラが販売されており、SNSを見れば「α7〇売ってα7R〇買いました」「S〇NYからNIK〇Nに乗り換えます!」等の呟きが頻繁に流れてくる。外見が好み、コンパクトで色味が良い、4K120pが撮れるスペックが欲しい、等の理由で買い替えるものだ。カメラマウントが揃っているならばボディのみの買い替えとなるが、他マウントのボディが欲しくなったらマウント替えが必要になる。
マウント替えは売値<買値となりある程度の出費を伴うため、頻繁に行うものではない。しかし、乗り換えたところで別の不満を抱えることも少なくなく、元のマウントに戻るとなったら単なる損失である。勉強代としては手痛い。
それならばどちらのマウントも持ってしまえ、という力技は方法の一つである。どうせ最適化を目指したところで、新しいカメラが出る度に崩れるのだから多少雑多でも問題はない。気に入っているカメラが増えるだけだ。財布へのダメージは避けられないが。
状況に応じて最適なカメラを使い分けられる
皆さまはどのような場面でカメラを使うだろうか。旅行先でスナップ写真?それとも山に登って風景写真を?カフェで日常を切り取る?またはYoutuber的に動画を撮る?使う状況が限られるならばそれに見合ったカメラを1台買えばいいのだが、あれもこれも手を出すと1台では厳しい。
万能なカメラはどうしても大型化する。それを例えば旅行先で歩き回りながら使えるか、それよりも小型のカメラの方が適しているのではないか。お洒落なカフェで縦グリ一体型ボディ+24-70mmF2.8の大型レンズを振り回すよりも小型ボディ+パンケーキ単焦点レンズを使った方がスマートではないか。つまりカメラを複数台持つことで、シチュエーションによってカメラを使い分けることができるのだ。
各メーカーの機能や特色を知ることができる
カメラの機能は各メーカーの思想が反映されている。廉価機種も防塵防滴性能に優れていたり、フランジバックを短くして優れたレンズを使えるようにしたり、描画エンジンだったり。どれを気に入るかは個々人の撮影環境と感性であり、使ってみるしかないのだ。あるメーカーでは常識だった機能が、他メーカーで使われていなかった結果、マウント替えに後悔することだってある。自分も最近センサーダスト除去方式の違いを思い知り、メーカーへの印象が変わった。
客観的な評価ができる
カメラを買うと、ポジティブな意見を探しては鵜呑みにし過ぎである。「〇社のカメラは色が良い」「〇社は頑丈」「〇社は、…なんか良い」という宣伝文句を信じ、褒め言葉にも貶しにも使う。しかし、真実を確かめる手段は他メーカーのカメラとの比較のみである。カメラ趣味を長く続けるのであれば、そしてメーカーに悩むのであれば多マウントに手を出すべきだろう。
終わりに
と、複数台のカメラを持つメリットについて挙げたが、カメラ趣味の人以外は全く不要である。旅行やコスプレ等のメインの趣味の一環でカメラを持つ、等の場合は宣伝文句を信じても失敗することはほぼないハズだ。
ただ、カメラ趣味一辺倒の人やメイン趣味に昇格しそうな人は考えてみても良いのではないか。なんてね。
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