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I et.al.
2023年7月18日 20:41
戻ることのない夜の一隅に 鈍色の死魚の眼が巨きく病んだ日々をしずかに見つめている突堤のあちら 送電線が絡まり黒い鏡面に反射して揺れる無数の窓銀色の体表の 罪なき漂泊のたましいがしずかに水面から遠ざかる標的となって灰色の都市へ沈下する死魚は音もなく沈みゆく夥しい手の群れを載せ光の舟が過ぎる母の腕の裡の赤子が 不思議そうに生命の指先で 死魚にふれるそのとき死魚の奥行のない眼