見出し画像

ある地名の風景

凍雨・・氏家駅前通り    ujiie-2

”氏家”の地名由来について昔から言われているものに
「宇治部」(うじべ)という部民(べみん)に関わる・・
というのがあります。

部民というのは
古代に朝廷や豪族が支配していた人たちの集団で、
農業や特殊な技術をもって奉仕したといいます。

この宇治部が住んでいた土地だから
”うじいえ”という地名になったという説ですが、
この宇治部という人たちが何をした人たちかわかりません。

本当だとすると、とても古い地名です。
しかも、”うじ”という言葉自体が職を表すとは限らないので
もともとあった”うじいえ”という場所に住んだとも考えられます。

それから、”うじ”というと
どうしても京都の宇治を思います。

こちらは「うじのわきいらつこ」という人の名前からという説と
”うじ”は内の変化で、川の曲流した場所や丘の入り組んだ地形のこと・・
などがあります。

何でも地形に起因すると言うつもりはないのですが、
氏家も宇治も大きな川のそばだというのがちょっと気になります。

凍るような雨の中
人影も見当たらない氏家の駅前でそんなこと思ってました。

(栃木県さくら市)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?