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大人になれば大人になれると思っていた

大人になれば大人になれると勝手に何処がで思っていた。

何物にも恐れない、常に堂々とした佇まいと自信に溢れ、知識を兼ね備えた完璧な人たちなんだと思っていた。



でも現実はどうだろう?
自分が生きてきた中でそれほど憧れた大人がいただろう?



私は数えるほどしか知らない。
そんな幻のような人は幾人しか知らない。
(居るのは居るがその話は割愛)


だから思った。

『大人なんてこの世には居ないのだ』と



子供のとき憧れた大人などこの世の何処を探しても居るわけ無く、ドラマや漫画に出てくる大人は幻想に過ぎない。
みんな歳を重ね、経験を積み、自らを形成しただけの人間なんだと。

子供とさほど変わらない人も少なくは無い。
色々身につけた分子供よりよほど性質が悪い。

現実なんてそんなもので、実際は欲にまみれ、自分可愛い悲しい人達ばかり、絶望に満ち溢れた世界なんだ。
そう思ったら生きるのがしんどくなったから、そう思わなくなった。



だから成りたかった大人を探すより、自分が成ろうと思った。
憧れた、思い描いていた、輝きに溢れた大人に自分がなれたらそれが一番良いだけの話なんだ。



成れるかな…何年かかるか分からない。成れるかどうか分からない。

分からないけど、成りたい大人に私は成りたい。
きっと憧れた存在は目の前にいると信じて。

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