ホグワーツ・レガシーがすごく楽しかったという話
今回は、ゲームの話です。
2023年発売の『Hogwarts Legacy』という作品。あのハリー・ポッター・シリーズや関連作品、マーチャンダイスといったポッター・フランチャイズを総括するWizarding World というプロジェクト(?)が手がけています。Playstation 5/Playstation 4、その他のプラットフォームでプレイ可能です。
ゲームの舞台は、ハリー・ポッターの世界に存在する魔法学校「ホグワーツ」なわけですが、個人的にこのゲームに関してひと言述べるとすれば、、、
原作や映画の世界観を大事にしつつも
「ゲームはゲーム」の割り切り方をもってして「遊んで楽しい」を実現した非常に優秀な作品
でございます。
ちなみに私は、オリジナルのハリー・ポッター・シリーズ(小説と映画)の大ファンです。子どもの頃憧れていたあの魔法の世界をゲームのなかで体験できるなんて、最高じゃないですか。楽しかったな、傑作だな、と思うゲームは他にもありますが、プレイした思い出を振り返って、幸せな体験だったな、と思えるのはこのゲームくらいなもんです。あと、プレイしていると気づけば時間があっという間に過ぎているような、そんな夢中になれるゲームでした。
ビジュアル
プレイヤーが操作する主人公の外見は、ある程度「キャラクター・クリエイト」できます。ただ、数値でいじれるタイプではなく顔とか髪型の組み合わせを選ぶ感じ。なんかイギリス人っぽい、地味なお顔のプリセットばっかりなのですが(それがまた良い)、自分が作ったキャラはやはりプレイしていると愛着湧いてくるものですね。
コスチュームは、派手なものから地味なものまでかなりたくさん種類あります。なんだかんだ個人的に一番しっくりきたのは制服でした。
世界観(マップ)
さて、今作で一番のお楽しみはやはり、世界(マップ)を探索できるところでしょう。映画で見たあの風景、原作で描かれていたあの場所が色々と登場します。私が探索中に発見してテンションが上がったロケーションの例を挙げてみたいと思います。
【映画で見た場所】
『炎のゴブレット』で第2の課題を終えたハリーが、スネイプと出くわしたあの廊下と魔法薬の材料保管部屋。ポリジュース薬の材料が消えているのに気づいたスネイプは、再びハリーを怪しむのでした。
『アズカバンの囚人』の終盤、シリウス・ブラックが捕えられていたあの屋上牢獄。その後シリウスはヒッポグリフに乗って逃げ出します。
『秘密の部屋』で、クラッブとゴイルを待ち構えるハリーとロンが身を隠していた、あの銅像。「どんだけバカなの!?」。
【原作で描かれていた場所】
隻眼の魔女の像。フレッドとジョージから、この像の背後にはハニー・デュークスに繋がる抜け道があることを教わったハリーは、透明マントを被って初めてのホグズミードに出かけるのでした。
ホグワーツの厨房。絵画の中の梨を「こちょこちょ」すると、扉が開きます。ハーマイオニーが屋敷しもべ妖精の解放に熱心でなければ、ハリーもロンもこの場所を訪れる機会はなかったのかもしれません。
絶命日パーティの会場。このパーティに招待されてしまった2年生のハリーとロンは、本当ならみんなと食べていたはずのハロウィーンのご馳走を逃してしまいました。
みなさんはいくつ見つけられたかな?(笑)
ストーリー
この作品、「ハリー・ポッターの世界の」ゲームですが、ハリーの名前は一切出てきません。時代設定が100年くらい昔だからですね。無理にハリーと関連づけたりするとつまらなくなると思うので、独立したお話にして正解でした。ホグワーツの長い歴史の中の、あるひとつの時代。特別な力をもつ1人の生徒がいた、という物語なのですね。
物語の中核になるのが、「古代魔術」という特別な魔法。序盤からその存在はたびたび言及されますが、それが今作のテーマである「ホグワーツの遺産」というものに、最終的にどう繋がっていくか、というのが見どころだと思います。
ゲーム性
ハリー・ポッターの世界の再現度と雰囲気作りに関しては、上に述べた通りですが、ちゃんとゲームとしてプレイして楽しいのが今作です。先生たちからの課題(クエスト)をこなすことで新しい呪文を習得したり、マップ中に散りばめられたパズルを解いて主人公のレベルアップをしたり、「必要の部屋」の内装を自分好みにカスタマイズしたりと、普通にゲームとしての要素も多く、よくバランスのとれた内容になっています。ただの雰囲気ゲーではありません。
おわりに
今までプレイしたゲームの中で何本指に入るのかまだ確信はありませんが(笑)、2023年初夏にプレイした思い出のゲームとして私の記憶にはずっと残ることでしょう。
今回私は「ハッフルパフ」の寮で遊びましたが、忘れたころにまた別の寮でやってみると面白いかもしれません(所属する寮が違うと話の流れも少し違うところがあるらしい)。
おまけですが、サイドクエストとして同級生のナティという女の子とのストーリーがあります。主人公との冒険を通してナティは、自分自身の辛い過去に関してある気づきに達します。どんな内容なのかは実際プレイするなり動画観るなりしてもらえればと思うのですが、私はこのサイドクエストの結末で、今作イチ感動したのでした。
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