見出し画像

素敵な言葉 VERTICAL COLOR OF SOUND

朝の通勤途中、目の前を走る自転車。その人のTシャツの背中側の襟元に、主張しすぎない感じで書かれてた言葉が目に入った。

VERTICAL COLOR OF SOUND

妙に頭に残って、しばらく頭の中で繰り返してた。

なんて素敵な言葉の組み合わせ方!!
なんという素敵なセンス!

私、こういう言葉の使い方が好きだーー!と思ったので、うまく言い表せないかもしれないけど、この感覚を書き残しておこうと思った。

「音の垂直方向の色」

なんて訳してしまうと、空気感がどっかに行ってしまう。

英語の単語を前から順番に読んでいって、初めて得られる感覚というか。
美しさというか。

Vertical Colorってだけでも、おおっと思わせる。

垂直な色って?って想像が広がる。
何か動きというか、空気をはらむ感じがする。

平行方向のHorizontal に置き換えて、Horizontal Colorって言うと、パッとしないんだよな。平面っぽくて。のっぺりする。

Vertical Colorだと不思議な立体になる。 

さらに、of Sound が続いて、音の色ー!ってなる。

そういえば、音が色で見える人って、いるんですよね。
これも不思議な感覚。

Verticalは方向。
Colorは色で視覚。
Soundは音で聴覚。

それぞれ違う。

この3つがキレイに均衡を保つ感じが美しい。
三つ巴な感じ。

方向は体感をともなうのかもしれない。
↕️みたいな矢印が見えるだけじゃなくて。
あっちとこっちに引っ張られる感じ。

体感と視覚と聴覚が、バランスよく並ぶのが心地よい。

身体の機能と感覚が組み合わさって、あっちもこっちも刺激されるのが心地よい。

この文字たちを読むことで得られる感覚が、好きだ。

言語学を勉強したのは、書かれた文字を目で認識することで、頭の中にイメージが膨らんだり、感情が湧き起こったりするのが、楽しくてしょうがなくて、不思議でしょうがなかったから。

これは一体何だろう、と、勉強してみたくなったんだと思う。

ただ、思うように研究できず、挫折したけどね。

他の誰かの研究ばっかりに気を取られて、自分は何がしたかったのか、見失ったんだけどね。

詩を読むのは好きかもしれない。

短い文章の連続の合間に、イメージが広がるのが楽しい。

昔、大学の英文学の授業で、有名な詩人の詩を読んで、すごく悲しくせつない気持ちがした。
そこから英語で何かを読むのが、好きになったかもしれない。

そう。なぜか英語。
英語の語感が好きだったりする。
日本語よりも英語の感覚が好き。
これも不思議な感覚だな。

とにかく、こんなに好きだ!!と思った言葉に出会うのは、初めてかもしれない。

VERTICAL COLOR OF SOUND

座右の銘を見つけたかもしれない。
でも、うまく説明できないから、とりあえず「好きな言葉」としておこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?