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ロメ
2024年7月6日 23:58
『帰宅』薄暗い青の中に、昼下がりの薄明りが少しだけ差し込んだ水色が広がっている。自宅アパートの一室の扉を開けると、部屋の奥からどっと海水が押し寄せた。海草やプランクトンの混じったそれを、僕は全身に浴びる。勢いは暫くやまない。ごうごうと音をたてながら、潮の香りを漂わせながら、いつまでも部屋からあふれ出て僕の身体を濡らしていった。やがて水の勢いが弱まると、前に進めるようになった。ひたひたと、海水