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信用の貯金箱にちょっとずつ貯めて行こう。

私は人事である。

…が、実は契約書をみちみちチェックするとか、決まったプロセスを我慢強く粛々とやるとか、そういうきっちりかっちりしたことが苦手だ。
どちらかというとブルドーザー的に、自分で課題を掘り出して勝手にぶおーっと進める方がマシだ(どちらかというと、の話なので、決してそれが得意とか必ず結果出せます!とかじゃないのが情けないんだけど)。

…が、この度めでたく?契約書のチェックと、契約社員関係の労務系問題解決担当になってしまった。

いや、いいのだ。契約社員のほとんどは私が管理している障害者組織に属しているし、
何より労務系の問題解決は人間力も知識も試される、非常に成長の余地あるエリア。

なんだけど…
気が進まない仕事に対しての効率がガツンと落ちる、not プロフェッショナルな私は、早速「やる気」だとか「とっかかりの早さ」みたいな、無駄なものに足を引っ張られてしまっている。

徐々に世の中は「得意なところだけやって、苦手なところは、そのエリアが得意な他の人に任せちゃおうよ!」みたいな風潮が強まってきているけれど
やっぱりそこは人と人の関わり合い。職場においては、苦手なことも得意なことも大体が混ぜ合わさってプロジェクトが出来上がるし、
苦手なことを誰かにやっといて〜とポイッとするだけでは、信頼はされない。ポイッとしていいのは、信頼を積み重ねて「この人が言うならしゃーないか、協力したろ」と思わせてからだ。

よくemotional bank account(信用貯金)と言うけれど、本当にこれは大事。
信用の貯金も出来ていないのに人に偉そうに命令するような奴って世の中にはいるけれど、
やっぱり最終的にはその人のところに人は集まらないし付いていかないもんね。

だからこの地道で真面目で慎重極まりない作業も、私にとっては楽しくないが大事なことなのだ。信用の貯金をするために。

新しいことに着手する時は、初動が肝心。初動で信用できない奴レッテルを貼られるとなかなか剥がしにくいけど、
最初に信用貯金を積み立てておけばリカバリーはちょっとだけ楽になる。

最初が肝心最初が肝心。言い聞かせて、明日からまた頑張るぞー。

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