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チーズケーキの事じゃない ep4

今回はチーズケーキやお仕事の話じゃなく、私のやりたいことや興味などについて、ゆるくお話しようと思います。


電車通学の学生時代は「ハヤカワミステリー」

学生時代、学校が遠く通学時間がたっぷり有ったので、通学の時間「ハヤカワミステリー」を読みふけっていました。読む本が無くなれば、本屋さんに行ってかなりしつこく次に読む本を品定めします。1~2時間以上かけて、気に入った本を手に入れると、頭の中はすっかり妄想の世界です。
先ず、レイモンドチャンドラーを全部読みました。

ある日、本をリビングの机の上に置いていると「mumuちゃんチャンドラー読んでるんか、俺も学生時代読んでたなぁ」と、父が話しかけてきました。親子、偶然にも同じ本を学生時代に読むなんて不思議です。自分の事を「お父さん」ではなく「俺」と言ってしまう父。黒ぶち眼鏡の京大生だった父を想像しながら、どんな気分でチャンドラーを読みふけってたのかな?と、考えてみるだけで、なんとなく父の学生時代を覗くようです。

探偵と言えば、フィリップマーロウ

チャンドラーの小説は、情景が目に見えてきて匂いまで漂ってきます。

ハードボイルドの虜になった私は、頭の中でどんどん小説を書くようになりました。探偵のイメージはフィリップマーロウ、ロマンティックで行動的、じわじわカッコイイ。

その頃から「ハードボイルドを書くには、警察官の知り合いがいないと」って思っていました。その職業に就いてない人には何にも分からないので、想像ではどうにもならないですもの。
「どうやったら警察官の知り合いが出来るんやろうか?」そんな事をぼんやりと考えてきました。

話は、現在に進みます。カフェを長く営んでいると、色々な方とお会いします。お客様は様々で、プロのスポーツ選手や某歌劇団の団員さん、世界的なバレリーナさんや、代議士の先生、いろいろな職種の方にお会いできて、本当に光栄で楽しいです。

本物の刑事が登場!

ある日の閉店間際、長身でシュッとしたスーツのハンサムな男性が「まだ注文出来ますか?」といらっしゃいました。

刑事さんでした。

以前から知人に「美味しいよ」って、勧められていて「近くに来たので寄ってみました」との事。チーズケーキとコーヒーをご注文いただいて「本当にチーズケーキ美味しいです!コーヒーともよく合います」なんて気に入っていただき、チーズケーキのファンが増えたことも嬉しいです。

それから色々お話をして、お互いにちょっと緊張も解けた頃「私、ハードボイルド書くのが夢で、警察官の知り合い居ないと書けないなぁと思って・・」と、話ししてみたら

「僕がいるじゃないですか!!」と頼もしいお返事を!やった!

「いいんですか?いろいろ聞かせてもらっても」
「話せる範囲やったら構いませんよ、僕になんでも聞いてください」

お!!ハードボイルド執筆!近づきました。願いは叶う!!

刑事の覆面パトカー

刑事さん、次はランチを召し上がりに来てくださいました。

「mumuさん、パトカーの中見たいのかな?って思って、今日パトカーで来ようと思ったんですが、全部出てたので覆面で来ました」と。

「え??!覆面、お帰りに見せてもらっても良いですか?」「もちろん、いいですよ」すっかり子供のようです。こうなれば「役得」ですね。

こういうシーンも盛り込めそうです笑。

カフェの店主が事件を暴く?!

映画がお好きで、本も沢山読んでおられて博識なお客様との事。

博士でもあったお客様は、私の書くものを(メニューや店内の掲示物も)読んでは「mumuさんは文章書くのが上手いなぁ」と、褒め上手です。「mumuさんの文章は分かりやすいわ」と、またまた褒め上手笑。褒められるとやる気が出るタイプなので、実はハードボイルドを書いてみたくて、映画化されるのが夢だと話してみました。

「ええなぁ!カフェの店主が事件を暴く話、早く読みたいなぁ」

と、仰ってくださいました。わお!嬉しい!
本当に、私は応援して下さる方に恵まれていてしあわせです。カフェメニューいっぱい出てくる美味しそうなハードボイルドも新しいかな?

スイーツの食べ方に犯行のヒントが!!

「チーズケーキの歯型」「コーヒーの染み」「彼女の食べ残し」なんて笑。

店で起こる出来事も、全て「物語」。

お客様も私も、人生の悲喜こもごも。全てが映画のように見えています。

どんな時でも心を込めてお焼きするのは、お客様に喜んでいただきたい!その想いが大きいから。
そんな私がひとりで営む、

ちいさな店の心のこもったチーズケーキの物語

これからも応援していただけると嬉しいです。器用ではなく、SNSでの発信もそんなに得意ではないので、温かく見守っていただけたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。

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