不敬虔な者は(アウグスティヌス)

「不敬虔な者は、ちょうど病んでいる目が光の輝きからしめ出されるように、神を[直観によって]知解(intelligere)し、見ること(videre)によってもたらされる遺産からしめ出されてしまう。他の者にとっては喜びであるものが彼らにとっては罰となる。・・・罪人たちにとっては真理のパンは痛い。だから彼らは真理を語る者の口を憎むのである。それゆえに、健康な魂なら喜ぶ真理の食物、いわば痛烈な心痛を食することの出来ないような病気の状態に罪によって堕ちた人びとは神を怒らせるのである。」(In Ps. V, 14,15.)
『アウグスティヌス語録 上』[5 被造物―創造主、4 最高善]
(E.プシュヴァーラ 編 茂泉昭男 訳 日本基督教団出版局)

都合のよい物事しか受け入れない“信仰者”たちは

真理のことばはあまりに痛く

食することができないでいる

真理のことばを語る口を

彼らは激しく憎んでいる

真理の食物を受け付けず

自分に美味なものだけを食する

喜ばしい糧となるものは

苦しみ痛みの味わいとなる

しかし彼らは健康を願わず

病める心を保ち続ける

神に悔い改めることをせず

御怒りを招き続けている

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